「さきたま古墳は一体誰の墓なのか?」といった疑問を抱く人は多いでしょう。さらに、訪問したいけれどアクセス方法や見どころ、周辺の食事スポットなどを知りたい人も多いはずです。
本記事では、さきたま古墳の歴史的背景や墓の主とされる人物、アクセスの詳細、博物館の見どころ、ランチスポット、さらには「はにわ作り体験」について詳しく解説します。
この記事を読むことで、さきたま古墳公園の魅力を余すところなく知り、訪れる前に十分な準備ができるでしょう。
これにより現地での体験がより充実し、歴史や文化に触れながら有意義な時間を過ごせるようになります。
さきたま古墳は誰の墓?:で、誰の墓なん?
さきたま古墳は誰の墓なのか
まず最初に結論からご説明します。
さきたま古墳は「どっかこの辺に住んでた有力者の墓」です。
えーっと。。そうなんですね。。「古墳=天皇の墓」ってイメージがありましたけど、こんな大きなお墓作れるんだから、よほどのお金持ちだったんですかね。
まあそんなところです。「地元埼玉で金持ってたオッサンの墓」という感じでしょうか。まあ、詳しく知りたい方はもう少し読み進めてみてください。
さきたま古墳群の位置と歴史的背景
さきたま古墳群は、埼玉県行田市に位置する日本を代表する古墳群の一つです。この地域には5世紀後半から7世紀にかけて築造された9基の大型古墳が集まっており、武蔵国(現在の埼玉県およびその周辺地域)の有力豪族の墓であると考えられています。
さきたま古墳群は「さきたま古墳公園」として整備されており、訪れる人々が歴史を感じながら散策できる場所となっています。公園内には遊歩道が設けられ、四季折々の自然とともに古墳を楽しむことができます。
- さきたま古墳公園(公式HP)
- 住所:埼玉県行田市埼玉4834番地
電話:048-559-1111
種類:公園
駐車:無料駐車場有り
古墳の種類と特徴
さきたま古墳群にはさまざまな形状の古墳があります。これらの古墳は、その規模や形状から当時の豪族たちが持っていた権力や富を反映しています。また多くの生活用品や武具が出土しており、古代の人々の生活や文化を理解するための重要な手がかりとなっています。
公園内にある「埼玉県立さきたま史跡の博物館(公式サイト)」では、これらの出土品が展示されており、古代の生活や文化を深く知ることができます。ここででは特に、稲荷山古墳から出土した国宝の「金錯銘鉄剣(現在はレプリカ展示)」などの重要な遺物を見ることができます。
さきたま古墳群と周辺の自然環境
さきたま古墳群は豊かな自然環境に囲まれており、古代の人々がどのように自然と共存していたかを垣間見ることができます。
さきたま古墳群の周辺には川や低地が広がっており、これらが古代の農業や生活に重要な役割を果たしていたことが伺えます。
特に米作りに適した地域であったため、多くの人々がこの地に集まり、繁栄したのでしょう。
このように、さきたま古墳群は歴史的な遺跡としての価値だけでなく、自然と歴史が調和した魅力的な観光地としても注目されています。
さきたま古墳は誰の墓?:さきたま古墳公園の見どころ
さきたま古墳群の楽しみ方
さきたま古墳群は広大な公園として整備されており、訪れる人々がゆったりと散策しながら歴史を感じることができる場所です。
公園内には各古墳を結ぶ遊歩道が整備されており、自然の中で古代の遺跡を楽しむことができます。
稲荷山古墳
稲荷山古墳は墳丘長120メートルの前方後円墳で、5世紀後半に造られたとされています。この古墳からは「金錯銘鉄剣」「帯金具」「まが玉」「鏡」など多くの遺物が出土し、昭和58年に一括して国宝に指定されました。
墳頂には国宝が出土した埋葬施設の様子が表示されています。
丸墓山古墳
丸墓山古墳は日本最大級の円墳で、園内で最も標高が高い古墳です。さきたま古墳群の中では唯一の大型円墳であり、墳丘に登るとさきたま古墳群全体を見渡せます。
1590年に豊臣秀吉の家臣・石田三成が忍城を水攻めにした際、この古墳に陣を張ったという伝承があります。駐車場から古墳への道は当時の堤防「石田堤」の跡とされており、墳頂からは忍城御三階櫓を望むことができ、歴史を感じることができます。
二子山古墳
二子山古墳はさきたま古墳群で最大の前方後円墳で、古墳群の中央に位置します。側面から見ると二つの山のように見える特徴があり、二重の長方形の周堀が周囲を囲み、墳丘と中堤には西側に造出しがあります。
墳丘への立ち入りはできませんが、中堤を歩いて一周することができ、また県道77号線(古墳通り)の車窓からもその姿を楽しむことができます。
埼玉県立さきたま史跡の博物館
公園内にある埼玉県立さきたま史跡の博物館は、さきたま古墳群の歴史と文化を紹介するために設立された博物館です。この博物館は古代から中世にかけての埼玉地域の歴史を深く理解するための貴重な資料を提供しています。
博物館の展示物
- 金錯銘鉄剣など国宝の数々
- 博物館のハイライトの一つは、稲荷山古墳から出土した「金錯銘鉄剣」です。この鉄剣には金で書かれた銘文があり、ヤマト王権との関係を示す重要な遺物とされています。
現在はレプリカ展示ですが、この他にも数々の国宝が展示されています。
撮影は係員さんの指示に従って、ガラスケースの側面から行っています。
- 埴輪
- さきたま古墳群から出土した埴輪は、その多様な形状と精巧な作りが特徴です。古代の儀式や埋葬の習慣を示す重要な遺物です。
- 武具や宝飾品
- 鉄剣や銅鏡などの武具も展示されており、これらは古代の戦士たちが使っていたものです。特に、稲荷山古墳から出土した金錯銘鉄剣は、ヤマト王権との関係を示す重要な遺物です。
- 生活用品
- 古代の土器や工具なども展示されており、当時の人々の生活様式を垣間見ることができます。
さきたま古墳は誰の墓?:アクセスやランチ・お土産情報
アクセス方法
さきたま古墳群へのアクセスは便利で、車や公共交通機関を利用して簡単に訪れることができます。
車でのアクセス
- 東京方面から
- 首都高速5号池袋線を利用し、東北自動車道に入ります。加須インターチェンジで降り、国道125号線を経由して約30分で到着します。公園内の駐車場は無料で利用できます。
公共交通機関でのアクセス
- 電車とバス(JR吹上駅から)
- JR高崎線吹上駅(北口)から朝日バス「佐間経由 行田折返し場・総合教育センター・行田工業団地行」に乗車し「産業道路バス停」で下車です。
乗車時間は約10分で、「産業道路バス停」から公園までは徒歩15分です。
このルートはバスの運行本数が多いものの、バス停から少し歩く必要があります。
・行き:時刻表「吹上駅」発(朝日バス公式サイト)
・帰り:時刻表「産業道路」発(朝日バス公式サイト)
- 電車とバス(JR行田駅から)
- JR高崎線行田駅(東口)から行田市市内循環バス「観光拠点循環コース」に乗車し、「埼玉古墳公園バス停」で下車です。
乗車時間は約25分で、公園目の前までバスで来ることができます。
このルートは歩く距離が短い反面、乗車時間が少し長く、バスの運行本数が1時間に1本程度なので事前の確認と計画が必要です。
・市内循環バス – 行田市
- 徒歩とレンタサイクル
- 駅から徒歩やレンタサイクルを利用して古墳群までアクセスすることもできます。レンタサイクルは駅前の観光物産館などで借りることができます。
Googleマップで「レンタサイクル」と検索するだけで近隣のサービスが出てきますので、ぜひ確認してみてください。
ランチとお土産スポット
ランチスポット
- 近隣のお食事処
- さきたま古墳群を訪れた後は、ぜひ近隣のお食事処で地元の美味しい料理を楽しんでください。行田市の名物や、美味しい海鮮料理が食べられるお店もあります。
車で訪れている場合には、行田市街方面へ足を延ばしてみるのもおすすめです。
さきたま古墳公園周辺のおすすめランチスポットはこちらの記事で詳しく紹介していますので、気になる方はぜひ読んでみてください!
行田市の名物は?
- ゼリーフライ
- 行田の名物といえば、何と言ってもゼリーフライ。ゼリーのフライではありません。名前の由来は小判形であることから「銭フライ」がなまったことだとか。
・ゼリーフライ 埼玉県 | うちの郷土料理(農林水産省サイト)
・ゼリーフライ – 埼玉県(埼玉県サイト)
・ゼリーフライ – 行田市(行田市サイト)
- 埼玉のうどん
- 意外かもしれませんが、埼玉県は「うどん王国」としても有名なんです。県内のあちこちにうどんの名店が点在しており、地元の人々に愛されています。
さきたま(埼玉)古墳群を訪れた際には、ぜひ埼玉の名物うどんも堪能してみてください。
・埼玉のうどん 埼玉県 | うちの郷土料理(農林水産省サイト)
・埼玉はうどん共和国|埼玉県公式観光サイト …(埼玉県公式の観光サイト)
・山田うどん TOP – 山田うどんWeb (公式)(あの山田うどん本社は埼玉県所沢市)
お土産スポットは?
- 観光物産館さきたまテラス
- ここでは古墳グッズや埴輪のレプリカ、地元の特産品が購入できます。特に埴輪をモチーフにしたかわいい雑貨やお菓子が人気です。
カフェも併設されており、行田の餃子バーガーや行田古代米カレーなどを楽しむことができます。散策で疲れたら、濃厚な牛乳の香りが特徴の「わたぼくソフトクリーム」が絶品です。
・観光物産館さきたまテラス | 埼玉県行田市観光ガイド
- 観光物産館さきたまテラス(公式HP)
- 住所:行田市佐間1503-1
電話:048-5017-407
種類:土産物店
駐車:無料駐車場有り
さきたま古墳は誰の墓?:はにわづくり体験
さきたま古墳群を訪れたら、ぜひ体験していただきたいのが「はにわづくり体験」です。古代の人々がどのようにして埴輪を作っていたのかを実際に体験することで、古代の文化や生活に対する理解が深まります。
はにわづくり体験の概要
- 場所:行田市はにわの館(公式サイト)
- 予約:事前予約が必要です。詳しい情報は公式ウェブサイトをご確認ください。
- 時間:90分程度(ついつい本気になってしまうため、90分はかかります)
- 料金:粘土1kg:600円(価格は変動の可能性があるため、事前に確認してください)
- 行田市はにわの館(公式HP)
- 住所:行田市埼玉5239-2
電話:048-559-4599
種類:観光名所
駐車:無料駐車場有り(公園駐車場利用)
体験の流れ
- ①受付と説明
- 体験プログラムの受付で名前を記入し、スタッフから「はにわづくり体験」の概要説明を受けます。
- ②粘土の準備
- 粘土が配られ、制作に必要な道具が説明されます。粘土を手に取り、形を整える基本的な技術を学びます。
- ③ハニワの成形
- 自由にデザインを考え、粘土を使ってハニワの形を作り始めます。分からないことがあれば、スタッフが丁寧に指導してくれます。(本気モード突入により写真が撮れてません)
- ④装飾と仕上げ
- 目や口、装飾品などの細部を作り込んでいきます。最後に、焼き上げるための準備をします。
- ⑤焼き上げと完成
- 作成したハニワは後日、焼き上げられます。焼き上がったハニワは後日に受け取りに行くか、郵送(送料別)で受け取ることができます。
こちらが約1ヶ月後に届いた自作のはにわです。サイズは少し小さくなりますが、完成度は高く、しっかり「はにわ」らしさが出ていて満足感があります。
当日持ち帰れる粘土もありますが、屋外には置けず、見た目も本格的ではありません。そのため、じっくり1ヶ月かけて焼き上げてもらう方が、より本格的な仕上がりを楽しめるのでおすすめです。
体験者の声
体験者の感想を通じて、はにわづくり体験の魅力を感じてください。
最初はさっさと作り上げるつもりでしたが、作り始めたらいつの間にか熱中してい、結局2時間くらい夢中になって使ってしまいました。
最初はアイデアが全然湧かなかったんですが、スタッフの説明通りに作り始めるとイメージが湧いてきて、いつの間にか細部までこだわって作っていました。
作ってる間、ずっと無言で集中してしまうほど楽しかったです。お気に入りの埴輪ができて大満足。出来上がりが楽しみです。
さきたま古墳は誰の墓?:豊かな土地と金持ちのオッサン
さきたま古墳群のある地域は古代から豊かな自然環境に恵まれ、特に沼や川は古代の人々の生活に欠かせない存在でした。これらの水辺は農業、生活、そして信仰の中心として古代社会を支えてきました。
古墳と沼の関係
なぜ古墳が沼や川の近くに多いのか?古代の人々がどのように自然と共存しながら生活していたのか、衝撃の事実をお伝えします。
隊長。ところで、沼探検隊の私たちがなぜ古墳に来たんですか?
それは沼と古墳が大きく関係しているからだよ。
例えば、我々が探検した手賀三沼(手賀沼・下手賀沼・古利根沼)周辺にも、実はこれだけたくさんの古墳があるんだ。
上のGoogleマップを見ると、沼の周りに多くの古墳が点在しているのがわかります。
一般的に古墳は天皇の墓と考えられがちですが、実際には地方の豪族たちの墓としても築かれ、日本各地に広がっています。さきたま古墳群もその一例で、ここには多くの豪族たちが眠っているのです。
古墳が存在する場所は、古代から人々が暮らしていた証でもあります。
この地域の豊かな自然環境を活かし、古代の人々は沼や川を利用しながら生活を営んできました。古墳はその土地の歴史の深さと、長い間続いてきた人々の営みを象徴するものです。
沼や川と農業
沼や川の周辺は、古代の人々にとって理想的な農地でした。これらの地域は水が豊富で、稲作に最適な環境を提供しました。さきたま古墳群の周辺でもこの豊かな水を利用して農業が発展し、地域の繁栄を支えました。
沼や川が稲作に適していたって聞いたことがありますけど、どうしてですか?
沼地や川の周辺は、古代の人々にとって稲作に最適な場所だったからだよ。
古代社会では豊かな水源が稲作を支え、食糧基盤を築いていました。さきたま古墳群の周辺地域でも、水の豊富さを活かした農業が発展し、多くの米が生産されていました。
自然の恵みを受けながら古代の人々は環境と調和し、繁栄する農村社会を形成していたのです。
出土品と古代の生活
さきたま古墳群からは埴輪だけでなく多くの生活用品や武具が発掘されています。これらの出土品は、古代の人々がどのように生活し、どのような文化を持っていたかを示す貴重な証拠です。さきたま古墳群から発見された多くの遺物は、古代の人々が自然と共に生き、自分たちの土地を守るために戦っていた姿を鮮明に伝えています。
さきたま古墳群からは埴輪だけじゃなくて、生活用品や武具も出土しているんですよね?
その通り。さきたま古墳群からは、多くの生活用品や武具が発掘されているんだ。
これらの出土品は、古代の人々の暮らしと文化を解明する重要な手がかりです。特に武具は、土地を守るために戦った彼らの姿を鮮明に描き出しています。
埼玉にはかつて高度な文明が存在したと考えられているんだ。なのに「ダサいたま」なんて呼ばれるのは、埼玉の文明を滅ぼした側の策略なんじゃないか?って思っちゃうよね。
2024年度にはついに魅力度ランキングで関東最下位の沼に沈んじゃいましたからね。
さきたま古墳群を歩く際には、古代の人々が自然と共存しながら生きた様子や、沼や川がその生活に与えた影響を感じることができるでしょう。
自然との共生の大切さを、現代の私たちも再確認できるかもしれません。
さきたま古墳群の静寂と周囲の豊かな自然を感じながら、古代の人々の生活と文化に思いを馳せると、もっと面白くなりますね!
そうだね。さきたま古墳群の訪問が、より意義深いものになるはずだよ。古代の人々の生活や文化に思いを馳せながら楽しんでくれればと思うよ。
まとめ
さきたま古墳群は、古代日本の歴史と文化を感じることができる貴重な場所です。古墳は単なる墓ではなく、古代の人々の生活の証であり、天皇だけでなく地方の豪族たちの墓としても築かれました。この地域は豊かな自然環境に恵まれ、特に沼や川が古代の人々の生活に大きな影響を与えていました。
沼や川の周辺は稲作に適しており、古代の農業が発展しました。さきたま古墳群から発掘された生活用品や武具は、古代の人々がどのように自然と共存し、どのような文化を持っていたかを示す重要な証拠です。
さきたま古墳群を訪れる際には、古代の人々がどのように生活し、自然と共に生きていたかを感じながら散策することで、現代の私たちが忘れかけている自然との共存の大切さを再認識できるでしょう。
歴史と自然が調和したこの場所で、古代の人々の生活や文化に思いを馳せることで、より意義深い訪問となることを願っています。
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