突然、電話番号の先頭に+が付いた見慣れない電話番号から着信があったら、どう思いますか?
「これは何の番号?」「出ても大丈夫なの?」「どう対応すればいいの?」と不安になる方も多いでしょう。実はこの+には国際電話に関する重要なルールが隠されています。
この記事では+から始まる電話番号が何を意味するのか、その使い方、さらに不審な+付き電話番号への安全な対処法まで詳しく解説します。
+から始まる見知らぬ電話番号からの着信は、危険な底なし沼のサイン。しっかり理解しないと大変なことになります。
この記事を読むことで、+から始まる電話番号に隠された仕組みを理解し、不審電話沼にハマらないための実践的な対策を身につけることができます。
国際電話の基本ルールを学び、安心して対応できる自信を手に入れましょう!
電話番号の+って何?書き方は?:知らないと損する基礎知識
電話番号の先頭に+が付いている番号を見たことはありますか?
まずはこの+が何なのか?簡潔にご説明します。
電話番号の先頭に付いている+は、国際電話に接続するための記号です。
この記号は日本国内だけで受発信する場合には全く使わないものなのですが、最近ではこの+が付いた番号から着信する事が増えてきています。
ここでは、この+の意味と国際電話に関する基本的なルールについて、分かりやすく解説します。
電話番号に付いてる+番号の意味と役割
+は、国際電話をかける際に使用する国際電話識別番号の代わりとして用いられる記号です。
たとえば日本から国際電話をかける場合、本来は「010」を入力してから電話番号をダイヤルしますが、代わりに+を使うことで簡略化できます。
アメリカへの発信(本来)
国際電話識別番号 :010(日本発信の場合)
アメリカの国番号 :1
相手の電話番号 :1234-56789
☎︎ 010 – 1 – 1234 – 56789
アメリカへの発信(簡約)
国際電話識別番号 :+(世界共通)
アメリカの国番号 :1
相手の電話番号 :1234-56789
☎︎ +1 – 1234 – 56789
なんで+で簡約化できるようになってるんですか?
国際電話識別番号は国ごとに違って「覚えるのが面倒だから」だね。
国内電話番号との違い
国際電話では、+(または国際電話識別番号)の後に国番号が加わります。国番号とは、その電話番号がどの国や地域に属しているかを識別するための数字です。
例えばアメリカやカナダは「1」、日本は「81」です。これにより、電話番号の発信元や宛先を世界共通の形式で認識できる仕組みになっています。
例えば、日本の電話番号を国際電話形式にするとこのようになります。
090-1234-56789 を国際電話形式にすると
+81-90-1234-56789
03-1234-56789を国際電話形式にすると
+81-3-1234-56789
そうそう!なんか「+81」を付けると先頭の数字が消えるので、いつも混乱しちゃうんですよね。
実は「080〜」も「03〜」も「0120〜」も日本国内の電話番号は全て「0」で始まりますが、一番最初の0は日本国内の電話を意味する番号なんです。
厳密に言うと、例えば東京23区の市外局番は「03」ではなく「3」が正解なんだ。
+で始まる電話番号をよく見かけるようになった理由
最近、+で始まる電話番号を目にする機会が増えたという方も多いのではないでしょうか?その理由は、主に次の2つが考えられます。
グローバル対応のITサービスが普及したため
グローバル対応のITサービスではユーザ登録時に電話番号を入力する際、システム側で国際電話形式に自動変換されるケースがあるため、心配になったという方も多いかと思います。
スマホから国際電話をかける機会が増えたため
スマホでは+で国際電話接続コードを代用できますが、固定電話からの場合は+が使えません。スマホから国際電話を発信する人が増えていると考えられます。
最近は不審電話が+で始まる電話番号で掛かってくることが多くなってきました。
海外に友達がいない人にとって、+で始まる電話番号からの着信はほぼ不審電話だと思って間違い無いだろうね。
+で始まる電話番号を目にする機会が増えた理由として、詐欺や勧誘などの目的で海外からの不審電話が増えていることも無視できません。
最近では身に覚えのない+で始まる電話番号からの着信に不安を感じる人が多くなっているようです。
電話番号の+って何?書き方は?:着信があった場合の対応
+で始まる電話番号から着信があった場合、出るべきかなのか?また注意すべき具体的な例や対策について解説します。不審な電話のリスクを減らし、安全な対応方法を確認しましょう。
+で始まる電話番号からの着信に出るべきか?
+で始まる電話番号からの着信に出るべきか迷った場合、まずは冷静になることが大切です。基本的には、身に覚えのない電話番号からの電話には出ないことをおすすめします。
特に海外の国番号が含まれる場合は詐欺や勧誘、スパム電話である可能性が高いためです。
アメリカやイギリスなど、友好国の国番号が付いていれば安心ですかね?
いや、全く安心じゃないね。アメリカやイギリスの国番号を偽装したり、踏み台にすることだって技術的には可能なんだ。
こうした電話に安易に出てしまうと、思わぬ被害に遭う可能性があります。
不審電話である場合、相手は巧妙な手口を使うプロの不審者さんです。どのような被害に遭うか、具体的には想定できませんが、とにかく電話に出ないことが重要です。
+で始まる不審な電話番号の具体例と注意点
+で始まる不審な電話番号にはいくつかの特徴があります。以下の例を参考に、怪しい着信を見極めましょう。
見慣れない国番号が含まれているケース
見慣れない国番号(例:「+232」シエラレオネ、「+216」チュニジア)からの着信は要注意です。
これらの番号は、ワン切り詐欺(短時間で切ることで折り返し電話を促す手法)で使用されることが多く、折り返すと高額な通話料が発生する可能性があります。
友達だったら番号を電話帳登録してるし、そもそもいきなり電話してくることもないですからね。
これらは過去に不審電話で使用されたケースが多かった国番号の例ですが、基本的に見覚えのない国番号からの着信は不用意に出ない、絶対に折り返さない事が重要です。
異常に短い着信や何度も繰り返される着信
短時間で切れる「ワン切り」や、同じ番号から何度も電話がかかってくる場合も不審電話の典型です。
こうした行為は相手に興味を持たせるための手法であり、通話料金詐欺の入り口となることがあります。
そうそう!こういった電話って確かにワン切りが多いんですよね!
不審者さんも高額な国際電話代は払いたくないだろうからね。折り返させて電話代をカモに支払ってもらう事が目的のワン切りも考えられます。
知人や公式機関を装ったケース
国番号が含まれるだけでなく、知人や公式な機関を装っていることもあります。
「税金未払い」「当選のお知らせ」などの理由で個人情報や金銭を要求してくる場合は詐欺の可能性が高いため、絶対に応じないようにしましょう。
電話ではないですが、SNSや本サイト宛てにも海外からの謎DMがよく届きますよね。皆さんも突然の怪しいメッセージに心当たりはないでしょうか?
謎DMは基本的に全て無視していますので、不審者さん、送ってこないでくださいね!電話でもDMでも、心当たりのない相手からの連絡には応じないことが最善の対策です。
不審電話を防ぐためのアプリ・ツール
+で始まる不審な電話番号からの着信を防ぐには、スマートフォン向けのアプリやツールを活用するのが効果的です。
不審な電話番号からの着信に困っている場合は、ぜひこれらのアプリやツールを導入してみてください。
迷惑電話ブロックアプリの活用
アプリストアでは「Truecaller」や「Whoscall」など、迷惑電話の番号を自動的に識別してブロックするアプリが提供されています。
これらのアプリは大規模なデータベースを利用して、怪しい番号を自動検知して着信を防ぎます。
Truecaller: 発信者番号表示とスパムブロック
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Whoscall(フーズコール)番号識別・迷惑電話ブロック
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スマートフォンの設定を活用
iPhoneやAndroidには、未登録の番号からの着信を自動で拒否する設定があります。特に海外番号や不審な番号からの電話を無効化することで、トラブルを回避することが可能です。
手順は以下のボタンから参考サイトを参照してください。
キャリア提供の迷惑電話対策サービス
通信キャリアが提供している迷惑電話防止サービスを活用するのもおすすめです。
例えば、NTTドコモの「迷惑電話ストップサービス」や、ソフトバンクの「迷惑電話ブロック」など、事前に怪しい番号を検知して着信をブロックしてくれる機能があります。
電話番号の+って何?書き方は?:+番号の国別リスト(主要国)
不審電話に関する基本的なルールとして、身に覚えのない電話番号からの着信には出ないことが重要です。しかし重要な国際電話である可能性を考慮し、一応主要国・地域の国番号をご紹介します。
- +1 :アメリカ、カナダ、カリブ海諸国
- +33:フランス
- +44:イギリス
- +55:ブラジル
- +61:オーストラリア
- +81:日本
- +86:中国
- +91:インド
これ以外の国番号はこちらで確認することができます。
国番号の使い方は、例えばアメリカへの電話では「+1」を相手の番号の前に付けて発信します。
一方、自分の(日本の)電話番号を海外の相手に伝える場合は日本の国番号「+81」を先頭に付け、国内番号の最初の「0」を省略する国際形式に変換します。
ここまでで国際電話の見分け方や、不審電話への対応方法について学んできました。最後に、国際電話を実際にかける手順について確認しておきましょう。
電話番号の+って何?書き方は?:国際電話をかける具体的な手順
それでは最後に、スマホと固定電話それぞれでの国際電話の掛け方を簡単にご紹介します。念のためですが、不審な電話への折り返しには使用しないようご注意くださいね。
スマホで+を入力する方法
スマートフォンから国際電話をかける際、+を入力するのは簡単です。
ほとんどのスマートフォンでは、電話アプリのキーパッドで「0」を長押しすることで+が表示されます。この操作によって自動的に国際電話用の接続コードが入力される仕組みになっています。
例えば日本からアメリカの番号に電話をかける場合、+を入力した後に国番号「1」を続け、相手の電話番号を入力します。「+1-1234-56789」といった形式が正しい入力例です。
なお、スマートフォンのメーカーやモデルによって+の入力方法が異なる場合もあるので、マニュアルを確認することをおすすめします。
固定電話から国際電話をかける場合の手順
固定電話を使って国際電話をかける場合、スマホとは異なり+を直接入力することはできないため、国際電話識別番号をダイヤルする必要があります。
日本の場合、国際電話識別番号(国際電話接続コード)は「010」です。
例えば、日本の固定電話からアメリカへ国際電話番号(+1-1234-56789)に電話をかける場合、以下の手順で番号を入力します。
+で代用されている部分を日本の国際電話識別番号(010)に置き換えてあげれば良いので、次のようになります。
番号の入力手順
国際電話識別番号 :+ → 010
アメリカの国番号 :1
相手の電話番号 :1234-56789
☎︎ 010 – 1 – 1234 – 56789
まとめ
この記事では、電話番号の+が何を意味するのか、そして国際電話に関する基本的なルールや対処法について詳しく解説しました。
+から始まる電話番号は国際電話の形式であり、国内の電話番号とは異なる形式です。また不審電話への対応方法から実際に国際電話をかける手順まで、知っておくべきポイントを学びました。
ぜひこの記事を参考に電話番号に関する疑問を解消し、安心して電話を利用できるようにしてください。そして不審電話や迷惑電話に対する対応策を実践し、安全なコミュニケーションを保ちましょう。
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