守谷城址公園は、ただの公園ではありません。かつて戦国時代の要塞だった守谷城が、今では市民の憩いの場となっていますが、その歴史や背景を知る人は少ないのではないでしょうか?
この記事では守谷城の歴史や地形の防御機能、現在の公園の魅力について詳しく解説します。
守谷城の防御力の秘密や周辺の観光スポット、さらには地域に根付く伝説まで、オリジナルマップを使って守谷城の魅力を余すことなくお伝えします。
この記事を読むことで、ただの散策では終わらない、歴史や文化を感じる特別な体験ができるようになるはずです。守谷の街を深く知りたい方には必見の内容です。
守谷城址公園がすごい!:守谷城址公園とは?(歴史と背景)
守谷城の歴史
守谷城は茨城県守谷市にかつて存在したとされる城で、鎌倉時代の築城と言われています。
戦国時代までは平将門の子孫を名乗る相馬氏が居城としていましたが、後に関東で勢力を広げた北条氏の支配下に入りました。
江戸時代初期にはここへ守谷藩が設置されましたが、1681年に守谷藩が廃藩となると同時に守谷城も廃城となります。
守谷城は、周囲を囲む沼地を最大限に活かした天然の要害として機能していました。まるで大自然が守ってくれるかのように、攻め手が近づきにくい構造になっていたのです。
この「守りやすい谷」という地形こそが、「守谷」という地名の由来となったという説(守谷市HP)もあります。
中世にはこの要害の地で守谷城は戦略拠点として活躍。特に沼地の存在が、防御において大きな役割を果たしていたのです。
守谷城は資料を見る限り、天守も石垣も無い典型的な中世の山城のようです。でもせっかくなので妄想マシマシで行きます!きっとこんな感じだったんでしょう!
まあ、天守さえなければ地形は大方こんな感じだったんでしょうね。。
守谷城が今なぜ公園に?
かつて戦国時代の重要な要塞だった守谷城も、時代の変遷と共にその役割を終えました。今では、守谷城跡は「守谷城址公園」として整備され、自然豊かな市民の憩いの場に。
かつての城の堅固な地形は現在は四季折々の風景を楽しめる場所へと変わり、訪れた人々は歴史と現代のリラックスした空間が融合した魅力を感じることができます。
守谷城址公園がすごい!:周辺の地形と防御機能
リアス式の沼
守谷城の地形は、リアス式海岸のように入り組んだ形をしていて、まるで天然の要害みたいな場所でした。
そんな入り組んだ地形に囲まれていると、敵も簡単には攻められない!今では「守谷城址公園」として整備されていますが、当時の地形をちょっとした冒険気分で散策しながら楽しめます。
まず、こちらが現在の守谷城址公園の周辺マップです。緑色のエリアは湿地帯で、田畑や野鳥の森として整備されており、街全体が自然に囲まれている様子が分かります。
湿地帯に突き出たエリアが守谷城址公園として整備されているんですね。公園の先端部には小規模ながら守谷沼もあります。
それでは、資料をもとに当時の地形と守谷城の縄張りを現代のマップと重ねてみましょう!
うああ!「まさに沼に浮かぶ城」!きっと沼の中に浮かび上がる美しい城郭として、壮麗で風光明媚な風景が広がっていたんでしょうね。
今の守谷からは想像できないかもしれませんが、現在でもその面影や地形はしっかりと感じることができます。この記事ではそんな現代の守谷城周辺を紹介します。
城における沼の役割
守谷城が立地していた場所は、まるで自然が作った要害のように沼地に囲まれていました。この沼は敵にとって足場が不安定で進軍しにくく、城を守る大きな防壁として機能していました。
沼は単なる障害物ではなく、敵の動きを封じ込める戦術的な役割も果たし、守谷城は自然の地形を最大限に利用した堅固な守りの城だったのです。
他の沼城との比較
守谷城は周囲の沼地を活かした「沼城」の一例です。これと似た城としては、岡山県の備中高松城や埼玉県の忍城が挙げられます。
どちらも水攻めを耐え抜いた城として有名ですが、水攻めには莫大な費用と時間がかかるため、通常は実行されません。
それでも水攻めが採用されたということは、沼城はそれほどの手段を用いないと攻略できず、防御力が極めて高かったと証であると考えられます。
備中高松城は羽柴秀吉によって水攻めを受けましたが、ちょうどその時に本能寺の変が発生し、秀吉が京都へ引き返したため水攻めを耐え抜いています。
忍城は豊臣秀吉の北条攻めの際、石田三成が率いる別働隊に水攻めを受けましたが、最後まで耐え抜きました。この様子は「のぼうの城」という映画にもなっていますね。
守谷城も同様に自然の入り組んだ地形を巧みに活かし、外敵が簡単に侵入できない防御力を誇っていました。守谷城の地形は、これらの城と並び称されるほど戦術的に優れたものでした。
ちなみに、城ではありませんが現代でも「沼に浮かぶ集落」というものが実在します。興味のある方はこちらをご覧ください。
守谷城址公園がすごい!:見どころ紹介
守谷城址公園の見どころ(園内エリア)
守谷城址公園は、かつて沼に囲まれていた守谷城の遺構を感じられる自然豊かな公園です。園内には、かつての土塁や空堀の跡が残されており、冒険心を刺激するような雰囲気が漂います。
かつて「平山台」と呼ばれた島状の台地と、その周辺のエリアが公園として整備されており、これは鎌倉時代初期、守谷城が築城された当時の城郭構造に近いものとされています。
土塁跡(土塁断面モニュメント)
- 土塁とは?
- 土塁とは城郭の郭の周縁部や重要な部分に土を積み上げて敵の侵入を防いだり、城内側の視界を遮ったりするための「防御壁」のようなものです。
守谷城址公園周辺には数多くの土塁跡が点在していますが、特に南側駐車場付近には土塁の断面が観察できる「土塁断面モニュメント」が設置されています。
このモニュメントは当時の防御構造を視覚的に理解できる貴重な展示で、守谷城の防御機能の一端を今に伝えています。
まあ、このモニュメントに見入っている人がいたら、明らかに我々と同類の変態だろうけどね。
一緒にしないでください。。古い土塁に盛り土をして防御を高めたってことくらい分かりますよ。
馬出曲輪
- かつては停馬場、現在は駐車場
- かつては馬を乗り降りする場所だったと思われますが、現在は駐車場となっています。馬は御馬家台にある馬小屋へ回送していたと考えられます。
かつての馬出曲輪の広さがそのまま残っており、現在では馬ではなく車を乗り降りできる場所となっていますが、守谷城に入る際に当時を想像すると特別な感覚が味わえます。
当時の曲輪が同じサイズで残っていて、しかも今でも同じ用途で活用されているというのはすごく珍しいことです。
守谷城址を散策する場合はこの駐車場がおすすめですよ!公園で遊ぶ場合はこの先の駐車場まで行きましょう。
芝生広場
- 自然に返りつつあるお堀跡
- かつて守谷城のお堀として機能していた場所が芝生広場として整備されています。しかし徐々に水浸しになり、かつての沼に戻りつつあります。
地元の方のお話だと、この芝生広場は地盤沈下が進み、最近は沼のようになり立ち入りができない状態が続いているとのことです。
私たちも取材のためにここを数回訪れましたが、いつも沼状態です。
私たちは「沼」が好きなので、これはこれで楽しいですけどね。
御馬家台
- 御馬家(殿様の馬小屋)の台?
- 御馬家台は守谷城の最前線基地として馬小屋や武器庫があったとされ、侵入する敵兵に高い位置から攻撃しやすい構造となっていました。
ここは地図で見るよりも広々として見晴らしの良い印象。馬小屋や武器庫が設置されていた理由も理解でき、この場所が守谷城の最前線基地であったことがよく分かります。
敵軍にここを突破されたら馬も武器も奪われるということなので、ここから先は決死の時間稼ぎをするための防御施設ってことか。
ちょっと、怖いこと言うのやめてください。。
空堀
- 関東屈指の見事な空堀が残る
- 御馬家台と二の曲輪の間には、敵の侵入を防ぐため空堀が掘られています。この空堀は最大で高さ12m、全長120mのV字型薬研堀で、保存状態が非常に良好です。
堀というと水堀を思い浮かべる人が多いですが、当時の城では水を溜めない空堀も一般的で、甲冑を着た武士が急斜面を登るのは困難なため、非常に効果的な防御手段となっていました。
守谷城の空堀はS字カーブを描く形で作られており、これは進入する敵兵や味方の動きを隠す効果がありました。
関東地方でこれだけ見事な空堀を見られる城跡はかなり珍しいと思います。空堀マニアの方はぜひ訪れるべきですね。
そんなマニアの人いますかね?
二の曲輪(二の丸)
- 守谷城の中心、二の曲輪
- 守谷城で最も広い面積を持つ曲輪で、城の最高地点に位置しています。広々としいて見晴らしが良く、船着場から直接アクセスできる構造も守谷城の特徴です。
一番広くて一番見晴らしが良いのですが、普通の公園に擬態している場所でもあるので「?」ってなりがちです。
あと、ここアブが多いので対策が必要かもです。うわっ!アブ!涙
二の丸矢倉台
- 二の曲輪防衛の要
- 二の曲輪には、矢倉台という望楼兼戦闘指揮所が設置されていました。城門へ続く急坂を登る敵兵に上から矢を放ったら…、想像するだけでゾッとします。
今は城門も矢倉台も残っていませんが、土台であったと思われる場所は目視で確認できます。
アブが多くて集中できないです涙
土橋・楯形曲輪
- 綱渡り中の敵兵を左右から…
- 二の曲輪と本曲輪の間には、細長い楯形曲輪が配置され、二の曲輪とは土橋で繋がっています。細長い通路を通る敵兵を左右から攻撃するという防御設備です。
敵兵を効率よく攻撃できる仕組みですが、ここまで攻め込まれた時には味方もすでに本丸を守る兵のみが残っている状態ですからね。。最期の時間稼…
だから怖いのやめてくださいって。。
引き橋
- 最後の関門
- 楯形曲輪と本曲輪の間は谷で遮断されており、かつては引橋で繋がっていました。現在は引橋がないため、一度谷へ降りてから再び本曲輪へ登ります。
なんで引橋は再現されないんですかね?守谷市の予算が足りなかったのかな?
実際の戦闘時は間違いなく引き橋は落とされただろうから、事実上敵兵は一度谷を降りてから本曲輪へ登る必要があった。それを体験してもらうためでしょ。
一の曲輪(本丸)
- 天守閣はないけど地味に本丸
- 岬の先端部に位置しているためか、本丸は二の曲輪より少し低い位置にあります。近隣の工事により当時より標高が6mほど低くなったとも言われています。
鎌倉時代の守谷城は、ここに城主のお館があったとされています。
あまり広いスペースには見えないですけど、当時はまだ時代劇に出てくるようなお館ではなかったんですかね。アブ多いし。
妙見曲輪
- 元祖本丸説のある岬の先端
- 妙見信仰の祠が祀られていたという妙見曲輪は、本曲輪とは木橋などで繋がっていたと伝えられています。初期守谷城の本丸であったという説もあります。
妙見信仰とは、北斗七星や北極星を神格化して信仰するもので、妙見菩薩を祀ります。特に武士階級や戦国大名の間で戦勝祈願として広まっていました。
ここにあった妙見八幡宮は西林寺に移された後、残念ながら明治時代の火災によって消失してしまったそうです。
- 西林寺
- 住宅街の中に佇む静かな寺院で、見事な枝垂れ桜が特徴。小林一茶が何度も訪れて句会を開いたことで知られ、それを記念する句碑も建てられています。
腰曲輪
- かつての多目的広場
- 腰曲輪とは一般的に補助的な防御施設として、兵士の訓練場所などとして利用される場所です。史料にも兵士たちが鍛錬を行っている様子が描かれています。
ここは現在もしっかりその形が残っており、菜園として活用されているようです。兵士たちが鍛錬を行なった場所としては、少し狭いような気もしますね。
実際には身分の低い兵士たちの仮宿舎などが建てられていたのかもしれません。ここは大水の時に浸水しそうですからね。
舟着場
- 美しいウォーターフロントの城
- 守谷城の最大の特徴は複数の舟着場を持つ城郭であった点です。豊かな生活施設が立体的に配置され、生活感溢れるその姿が美しく印象的です。
ところで、いくら沼に囲まれていたとはいえ、水上から攻め込まれることはなかったんですかね?
水深の浅い沼では小舟しか運用できないだろうし、そんな小舟に数人の兵士を分乗させて城に近付いても格好の標的になるだけなので問題ないだろうね。
多目的広場
- 緑が気持ち良い親水広場
- かつて守谷城のお堀として機能していた場所が多目的広場として整備されています。隣の芝生広場は沼化していますがこちらは健在。気持ちの良い広場です。
多目的というほど多くの目的に対して許容度が高い広場には感じられませんが、水辺と湿地が美しい、癒しの広場です。
確かに、ここは静かに過ごすべき雰囲気で溢れかえってましたね。
川獺(かわうそ)弁天
- ちょいちょい出てくる平将門
- 実は守谷城には平将門伝説がありますが、この川獺(かわうそ)弁天は平将門が鬼門避けとして祀ったと伝わっています。桜や紅葉の名所として有名です。
特に祠などはないので、かわうそファンには少し残念な場所かもしれません。
どうしても「かわうそグッズ」が欲しい方は、八坂神社へ行きましょう。八坂神社の詳細はこの記事の下の方で紹介しています。
守谷沼
- 小さくなるのも沼の宿命
- 守谷城の周囲は全て守谷沼です!と言いたいところなのですが、現在の守谷沼は農業用の溜池レベルまで縮小。それでも鳥たちにとってはオアシスです。
沼は本来自然に形成されるものですが、守谷沼は農業用の溜池として整備されているので、雰囲気は完全にプールです。沼マニアとしてはちょっと残念。
それでも鳥たちのオアシスになってるんだから、良かったじゃないですか。
守谷城址公園の見どころ(園外エリア)
戦国時代になると守谷城は戦術の進化に伴い、現在の守谷小学校周辺まで拡張されました。
鎌倉時代初期に築かれた部分は現在も守谷城址公園として保存されていますが、増築されたエリアは住宅地や小学校に変わっています。
しかし守谷城址公園の外にも、当時の城郭の面影を感じられるスポットが多く残されており、ここではそんな園外エリアの見どころを紹介します。
大手門
- 正面玄関は小学校
- 大手門とは、城の正面玄関を意味します。史料によると守谷小学校の裏手に位置し、現在その場所には守谷城址や守谷陣屋跡を示す石碑が立っています。
守谷城址を示す石碑横には未だに立派な土塁が残っています。住宅街の中に土塁が残ってるなんて、やっぱり守谷は城下町ですね!
守谷小学校もスタバみたいな雰囲気の校舎でとってもオシャレです。
清水門
- 新旧守谷城の境目
- 県道328号線から平山台に入る部分に位置していたのが清水門です。ここより外側は機能的なエリア、内側は防御に特化したエリアで、城の要となっていました。
守谷駅周辺から県道328号線を進んで来ると、清水門(跡)を過ぎた箇所から急に左手が竹藪になって道路も湿地の谷に向かって下り坂になります。
初めて来るとこのギャップには驚きますが、守谷住民は慣れているんでしょうかね?
清光曲輪・御主殿
- 城主の館跡地
- 現在は住宅街となっていますが、資料によると「御主殿、御茶屋」が設置されていたようです。戦国時代以降に城主の居館が存在していた可能性が考えられます。
戦国時代に城の主要機能が守谷小学校周辺まで拡張されると、必然的にこのエリアが守谷城の本丸になります。
鎌倉時代に築城されたエリアは補助的な防御施設になって、このエリアに城主の館が作られたんですね。
和田の出口
- 船着場への出口
- 戦国時代、ここから沼畔への道があり、その道は船着場や二の曲輪へ繋がっていました。ウォーターフロント守谷城の特色を物語っています。
正直この場所は何なのかすごく分かりずらいのですが、ここは拡張された守谷城のエリアで、沼畔へ下る道の入り口がここにあったと推察されます。
実は現在でもそれっぽい道が残っています。
Googleマップで見ると、より分かりやすいと思います。
守谷城址公園周辺の地形
守谷城周辺はかつて入り組んだ沼地がリアス式海岸のように広がり、天然の要塞として機能していました。
タワーマンションが立ち並ぶ現在の守谷駅周辺の風景からは想像しにくいですが、「守りやすい谷」として名付けられた「守谷」は、その複雑な地形に由来します。
現在でも守谷城址公園周辺ではその地形の一部を垣間見ることができ、歴史的な防御力を感じられる場所です。ここではその地形について紹介します。
ブランチパーク
- リアス式の最奥部
- 商業施設に隣接する広場(ブランチパーク)の横に、現在でもリアス式沼の最奥部を見ることができます。かなりの高低差がありますが、水量は僅かです。
プロムナード水路公園
- ガチすぎる親水公園
- 守谷駅前に続く遊水池を兼ねた親水公園は、高低差があるため上から眺めると恐怖を感じるほど。かつての地形がうまく活用されているのが分かります。
小貝川排水路両岸の大湿地
- 広大な水田 or 広大な沼
- 小貝川排水路の両岸は、灌漑によって広大な水田地帯に変わっています。ここを歩いてみると、両岸の台地がまるで沼の端にある断崖のように見えます。
守谷郵便局付近
- かつての沼の底
- 守谷郵便局付近は低地で、かつては沼の底だったと考えられています。郵便局の隣にはポンプ場があり、この地域から高い場所へ排水する役割を担っています。
現在もかつての地形を見ることができますが、行政によってしっかり対策されているため安全です。
守谷市のハザードマップでも安全なエリアとされています。
守谷城址公園がすごい!:公園へのアクセス
公共交通機関でのアクセス
守谷城址公園はアクセスが非常に良好で、特につくばエクスプレス・関東鉄道常総線「守谷駅」から徒歩圏内にありため、公共交通機関を利用しての訪問が簡単です。
徒歩の場合は守谷駅から18分程度。かつての城下町の雰囲気を感じながらの散策できるので、おすすめのお散歩コースです。
守谷駅から路線バスも利用できますが、本数は1時間に1〜2本なので事前の計画が重要です。
バスでのアクセス(往路)
・「守谷駅東口」(時刻表)
↓ 関東鉄道バス「取手駅西口」行 (乗車4分:190円)
・「城址公園入口」 バス停から公園まで徒歩2分
バスでのアクセス(復路)
・「城址公園入口」(時刻表)
↓ 関東鉄道バス「守谷駅東口」行 (乗車4分:190円)
・「守谷駅東口」
自動車でのアクセス
車でのアクセスも良く、国道294号線や常磐自動車道の守谷インターから公園へ向かうことができます。守谷インターから公園までは車で約15分ほど。
公園内には無料駐車場も完備されているので安心です。
- 守谷城址 南側駐車場
- 住所:守谷市本町
場所:馬出曲輪跡
説明:駐車台数は5台程度だが、利用者が少ないため空いていることが多い。
- 守谷城址公園 駐車場
- 住所:守谷市松並1195
場所:川獺弁天横
説明:駐車台数は多いが北園森林公園利用者も駐車するため比較的混雑。
- 守谷野鳥のみち 駐車場
- 住所:守谷市本町4624-4
場所:和田の出口の下付近
説明:駐車台数は10台程度。守谷野鳥のみちが目的であればこちらを利用。
守谷城址公園がすごい!:周辺のおすすめスポット
守谷城址公園を訪れたなら、周辺の観光スポットもぜひ楽しんでみてください。ここでは守谷城址公園の近くにあるおすすめのスポットをご紹介します。
北園森林公園
北園森林公園は、守谷城址公園に隣接する自然豊かな公園です。
守谷城址公園は主に城跡が中心なので子供向けの遊び場としてはやや不向きかもしれませんが、こちらは様々な遊具遊具が設置されており、子供たちは自由に遊ぶことができます。
芝生広場はフットサルやテント設営にも適しており、家族連れがアウトドアを楽しむのに最適な環境が整っています。
また周囲にはスギやヒノキが豊富で、森林浴を満喫するにも理想的な場所です。自然に囲まれた空間で、リラックスしたひとときを過ごすことができるでしょう。
- 北園森林公園
- 住所:守谷市本町1058番
種類:自然保護公園
説明:遊具や広場が充実した自然公園。家族連れに最適なスポットです。
守谷野鳥の森 鳥のみち
「守谷野鳥の森 鳥のみち」は、かつて沼だった湿地帯に整備された自然公園で、木道を歩きながら野鳥観察が楽しめます。
守谷の豊かな自然を背景に季節ごとに異なる野鳥たちを観察できることから、自然愛好家にも人気です。犬の散歩が禁止という徹底した鳥ファーストの姿勢も印象的です。
2024年9月現在では守谷城址南駐車場付近からのルートがまだ工事中でしたが、開通後は守谷城と合わせて訪れるのも楽しみです。
守谷沼
守谷城妙見曲輪の先に位置し、一周は約600m、面積は約2,000㎡で東京ドームだと分かりにくいですが、上野公園不忍池の18%ほどの大きさしかありません。
かつては守谷城の周囲がすべて沼に囲まれていましたが、現在その姿を残しているのは、この「守谷沼」として呼ばれる農業用の溜池のみとなっています。
守谷沼には出島があり、ここは桜の名所としても知られています。守谷沼は水深が浅く、鳥たちの憩いの場となっており、自然に触れ合える場所です。
沼畔には車を駐車できるスペースがあるものの、守谷沼での釣りは禁止されています。釣りを楽しむ人々は、周辺の小貝川排水路で釣りを楽しんでいる様子でした。
- 守谷沼
- 住所:守谷市本町
種類:沼
説明:周囲長600m程度の農業用溜池。出島があり、桜の名所として知られる。
八坂神社
守谷総鎮守八坂神社は約1200年前に創建され、守谷城とも深い関わりを持っています。
守谷城主・土岐山城守が現在の場所に神社を移転し、以降も歴代の城主が修復を行い、地域の中心として神社と城は強く結びついていました。
ご神木である欅(けやき)は樹齢約400年とされ、縁結びや夫婦和合の象徴ともいわれています。また守谷小学校の校歌に登場する銀杏は、地元住民にとっても重要な存在で、神社と地域の絆が感じられます。
- 守谷総鎮守 八坂神社
- 住所:守谷市本町629
種類:神社
説明:守谷城と深く関わりを持ち、静かで綺麗な境内が特徴。
レトロ商店街
守谷駅から八坂神社へと続く道には、店舗の密度こそ低いものの昭和レトロな商店街が広がっています。それぞれのお店には活気があり、現役感が溢れているのが魅力的です。
近代的な守谷駅を出て徒歩わずか5分でこのレトロな雰囲気に包まれるギャップが、守谷という街の魅力の一つです。
つくばエクスプレスが高架線を走る一方、地上を走る関鉄常総線は駅のキャパシティを明らかに使いきれていない。カオスっぷりが駅構内でも発生しているのが守谷という街の特徴です。
近代的な雰囲気と歴史的なコントラストが融合しつつも、今なお街が活気に溢れているのは、城下町の歴史とパワーが息づいている証かもしれません。
- レトロ商店街(守谷市商工会)
- 住所:守谷市本町
種類:商店街
説明:守谷駅八坂口から八坂神社へ向かう道が商店街となっている。
守谷城址公園がすごい!:周辺のおすすめグルメ
腹が減ってはイクサはできぬ。いや城跡散策もままなりません。
守谷城址公園周辺には、散策の合間に立ち寄りたいおすすめのグルメスポットがいくつかあります。ここでは、守谷城址公園周辺で楽しめる美味しいお店をご紹介します。
田舎そば 美里
初めて守谷城を訪れたら、ランチはこの「田舎そば美里」で確定です。
かつて守谷城内だったエリアに位置するこのお蕎麦屋さんは、まるで当時の城内の一部がそのまま残っているかのような古民家風の佇まいをしています。
店に一歩入ると守谷城の歴史を感じさせるような趣のある空間が広がり、正面には大きな窯で蕎麦が茹でられている様子が目に入ります。
広い店内にはテーブル席やカウンター席が設けられていますが足元は土間。まさに時代を超えてその場にいるような感覚を味わえます。
そば自体も絶品。田舎そば特有の香りとワシャワシャした歯ごたえがあり、それでいて喉越しも抜群。噛むごとにそばの豊かな風味が広がり、蕎麦好きにはたまらない一品です。
特に鴨肉を使ったつけ汁は、甘みのある出汁とたっぷりのネギが絶妙なバランス。鴨肉のしっかりした歯応えと旨味が、蕎麦の美味しさをさらに引き立てます。
メニューは少なめ、空調の効きは弱め、店内はややごちゃごちゃしてる。でも全てがこのお店の魅力であることを実感し、確実に人に紹介したくなるはずです。
- 田舎そば 美里
- 住所:守谷市ひがし野3丁目19-3
種類:蕎麦店
説明:守谷城内の古民家で絶品の田舎そばを堪能できる名店。
自由軒
自由軒は守谷城大手門前に位置する守谷で人気のザ☆街中華。駐車場は店の前に4台分用意されていますが、ランチタイムは常に満車状態。
店内は4人掛けテーブルが4卓、2人掛けが1卓で定員18名とコンパクトなため行列が絶えません。さらに出前にも対応しているため、昼時には提供まで時間がかかることもあります。
この日は休日なので行列を覚悟しましたが、14時過ぎに訪れたため店内は落ち着いていて、スムーズに着席することができました。
今回頂いたのは「チャーシューメン(800円)」。特徴はスープの透明感で、澄んだ醤油スープは最後までその透明度を保ちながら、キリッとした醤油の旨味を楽しめます。
チャーシューはなんと圧巻の9枚!甘くて柔らかく、トロっとしたチャーシューが贅沢に盛り付けられており、味もコスパも抜群。肉料理としてのラーメンを思う存分満喫できます。
一口ごとに満足感が増し、まるで「利根川の醤油を飲め!」と言われていると錯覚してしまうほど。東京の町中華は出汁が強い印象ですが、ここ利根川沿いの町中華は醤油の美味さが光ります。
水運の街守谷だからこそ、自由軒でチャーシューメンをSUSUってみてはいかがでしょうか?
食後のコーヒーサービスもありがたいです!
- 自由軒
- 住所:守谷市本町572
種類:中華料理店
説明:守谷で街中華といったら自由軒。ここを目的に守谷を訪れる人も多い。
守谷城址公園がすごい!:守谷城と平将門伝説
守谷城に伝わる平将門伝説
守谷城は平安時代に活躍した武将、平将門にまつわる伝説が残されています。平将門は関東一帯を支配し、独自の政権を築いた人物として知られています。
守谷城は将門の拠点の一つであったとされ、彼がこの城を築き、防御の要塞として利用したという伝説があります。
実際、守谷小学校の裏手にある「守谷城跡を示す石碑」のすぐ隣には「平将門城跡を示す石碑」も立っており、歴史的に混同されてきたことが伺えます。
でも最近では、守谷城は平将門の子孫を名乗っている相馬氏の居城だったという説が有力で、守谷市もそれを公式HPで認めています。
そうだったんですね。でも平将門ってなんか怖いイメージあるので、少し安心しました。
それも大きな誤解でね。平将門は関東の人々にとっては英雄的な存在だったし、とても優しい人だったと記録が残っているんだよ。
なるほど。歴史上で偉大な事に挑戦したすごい人は、後世で悪者にされがちな「田沼意次さんパターン」ですね。もしかしてイケメンだったりして!?
もっと言ってー。見ての通りイケメンだよー。
平将門伝説に関連するスポット
平将門の領地は現在の茨城県坂東市と常総市(守谷市の近く)付近を中心に広がっていたと言われているため、守谷城周辺も将門の行動圏内であったことは間違いないでしょう。
実際、守谷城址公園周辺には平将門に関連するスポットが多くあります。
私たちも実際に取材しましたが、残念ながら現段階ではまだ守谷城との関連性を具体的に説明することが難しい状況でした。
まあそれに、将門伝説の祠とかで締めるのもアレなんで、この記事は守谷ならではの将門グルメを紹介して終わろうと思います。
守谷市商工会が考案した守谷名物のアレですね!
こちらは、平将門伝説にちなんで守谷市を中心に関東一帯で独自の政権樹立を目指している?守谷市商工会が考案した「守谷将門がぶりメンチ」です。
守谷市には、平将門が戦勝祈願として大鈴を埋めたという伝説があり、その伝説にちなんで鈴をイメージした俵型のメンチカツが誕生したそうです。
このメンチカツは、現在では主にイベント時に守谷市商工会のブースでしか味わえない、非常に貴重な一品です。イベント時には揚げたてが提供されるため、毎回大人気で長蛇の列ができるそう。
この日も偶然守谷市商工まつりが開催されていたため、運良くその味を堪能することができました。
そのお味ですが、揚げたてでとにかく熱いっ!持っているだけで手が熱く、がぶりつくのはまさに罰ゲームのよう。
しかし意を決してサクサクの衣にがぶりつくと、ジューシーな肉汁と共にスパイシーな香りが広がります。このスパイシーさは、まるで将門が放った矢のように突き抜ける感覚です。
肉はゴロゴロ、玉ねぎの甘みがジュワッと感じられ、特にスパイスがよく効いているので思わずビールが飲みたくなってしまいます!策士だな、守谷市商工会。
それにしても、本当に熱い…。
まとめ
守谷城址公園は歴史的な価値を持ちながら、現代では自然豊かな市民の憩いの場として親しまれています。
守谷城の防御的な地形や遺構は当時の戦略を感じさせるものがあり、歴史に思いを馳せながら散策するのはとても興味深い体験です。
また守谷周辺には地域に根付いた伝説やグルメも豊富で、歴史だけでなく文化や味覚も楽しむことができます。歴史の風を感じつつ、守谷の街並みや地元グルメを堪能してみてはいかがでしょうか。
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