神田明神と成田山、両方行ってしまうとヤバいらしい。
もしかして、こんな言葉を友達から聞いたりSNSで見て、急に不安になってこの記事に辿り着いたのではありませんか?
もしそうなら… アナタ、、やってしまいましたね。。
神田明神と成田山新勝寺、どちらも関東で有名な寺社ですが、実は歴史的に見ると「超」が付くほどの因縁関係。しかもそれは日本三大怨霊とされるあの人絡みなので、ちょっとヤバめです。
でも行ってしまった以上、取り返しはつきません。
まずは一旦冷静になってこのままお読み頂いて、なぜ両方行くとヤバいと言われるのか、この先どうすべきなのかを知って下さい。
神田明神と成田山、両方行ってしまったんですか!?
本当に両方行ってしまったんですか…?南無阿弥陀仏…
あらら、、やってしまいましたね。。この記事にたどり着いたということは、神田明神と成田山を両方参拝すると「ヤバい」という噂をどこかで耳にして、不安を感じているのでしょう。


神田明神は東京・秋葉原に位置し、成田山新勝寺は千葉県成田市にある有名な寺院。関東圏に住んでいる人にとっては、どちらもアクセスしやすく、観光地としても人気のスポットです。
そのため何も知らずに両方参拝してしまうという方も多いのですが…

なぜ「ヤバい」と言われるのか、その理由を次の章で詳しく解説していきます。
なぜ両方行くとヤバいと言われるのか?
神田明神と成田山新勝寺の両方を参拝すると「ヤバい」と言われる理由、それは平将門(たいらのまさかど)という武将の存在が深く関係しています。
神田明神と平将門
神田明神は東京都千代田区に鎮座する神社で、歴史も古く商売繁盛や縁結びのご利益で知られています。そして何より、「平将門を神としてお祀りする神社」でもあります(公式HP)。

平将門は平安時代中期に関東で反乱を起こし朝廷に対抗した武将ですが、最終的には討伐され、その首は京都で晒された後に関東へ飛んでいった伝説があります。
神田明神はこの平将門を神として祀ることでその怒りを鎮め、東京を守る存在としています。



成田山新勝寺と平将門
一方、成田山新勝寺は千葉県成田市にある真言宗の寺院で、「成田不動尊」として広く信仰されています。実はこのお寺、「平将門を討つために建立された」という由来があるんです。(公式HP)

平将門の乱の鎮圧に苦しんでいた朝廷は成田山で不動明王に戦勝祈願を行いました。
その結果、将門は敗れたとされています。そのため成田山新勝寺は平将門を討伐するために力を貸したお寺とも言えるのです。


つまり…
神田明神は「平将門をお祀りする神社」であり、彼の霊を鎮めるための場所です。一方で成田山新勝寺は「平将門の乱を鎮めるために護摩祈祷を行った寺院」です。
つまり、神田明神が平将門を「守る」立場であるのに対し、成田山新勝寺は平将門を「討つ」立場という、真逆の背景を持つのです。


で、結局何かヤバいこと起きました?

さて。散々脅かしておいてなんですが、そろそろ冷静に考えてみましょう。ここからは、実際に神田明神と成田山新勝寺の両方を訪れたことのある筆者が、現実的に分析していきます。

ここまでは少し怖がらせる方向で話を進めてきましたが、ここからは安心して頂く方向で解説していきますので、引き続きお楽しみください。

結論から言えば「両方行っても全くヤバくない」のですが、その理由について詳しく解説していきますね。
神田明神と成田山、両方行ったら本当にヤバいのか?
この記事の読者さんは「両方行ったらヤバい」という話を聞いて、不安になっているかもしれません。ですが、成田山新勝寺には年間約1,000万人が参拝しています。

そもそも、神田明神は商売繁盛の神様。「うちに来るな!」なんて言うわけがありません。神様だって生活が掛かってますからね。

でも神様が少しムッとしてご利益が減ってしまうようなことはあるのでしょうか?

神田明神も成田山新勝寺も日本の神仏として多くの人々に信仰されています。日本は多神教の国なので、参拝者に特別な悪意がない限り心配することはないでしょう。

つまり、両方参拝すること自体は何の問題もないということですね。
すべての神社やお寺にはそれぞれの由来があり、歴史をたどれば因縁関係のある組み合わせも無数に存在します。そんなことを気にするよりも、清らかな心で神様に向き合い、感謝を込めて参拝することが大切でしょう。
平将門って本当に怖いの?
平将門は「怨霊」として恐れられることもありますが、もともとは関東の人々を守るために戦った英雄です。
当時の関東は朝廷の支配によって厳しい扱いを受け、多くの人々が苦しんでいました。そんな状況を見かねた平将門は、民を助けるために立ち上がり戦ったのです。

平将門は怖いイメージがありますが、実はすごく優しい人だったんですね。

歴史は勝者によって作られます。そのため、悪者とされている歴史上の人物を詳しく調べてみると実はとても良い人だったというケースが多いんです。田沼意次さんとかね。

結果として平将門は朝廷に反逆したと見なされ討伐されてしまいますが、その後「平将門の首は晒されていた京都から関東へ飛んでいった」という伝説が生まれます。
これは平将門なら首一つになっても関東の人々を助けるために帰ってきてくれるはずだ!という、当時の人々の期待が込められている気がしてなりません。
むしろヤバいのはこんな人

神田明神と成田山新勝寺の両方を参拝してしまっても、平将門の怒りを買うことはないことがご理解頂けたと思います。では、本当に気をつけるべきことは何でしょうか?
「ついで参り」をしていませんか?
「せっかくだから、ついでに別の神社も寄って行こう」なんて考えたこと、ありませんか? 実はこの「ついで参り」、神様に対して失礼な行為とされています。
本来、参拝というのは一社ずつ丁寧に行うものです。

あー神様!ちょっと近くに用事があったんで、少しだけご挨拶させて頂こうと思って参りました〜。

ほら、こういう若手営業マンみたいなノリ、神様にはやっちゃダメですからね。

ちなみにお遍路のように巡礼が前提となっている参拝は「ついで参り」には該当しないので安心してください。
お賽銭、投げてませんか?
神社は神聖な場所です。
もしあなたが神様の立場だったとして、「感謝してます!」と言いながら小銭を投げつけられたら、あまり気分は良くないですよね? お賽銭は、投げ入れずにそっと入れるのがマナーです。

これは神様じゃなくても、店舗スタッフ経験のある方なら分かるんじゃないですかね?お金をトレーに投げて来る人、正直ムッとしちゃいます。

ご利益を願ってお賽銭まで納めたのに、神様にムッとされたらお賽銭を無駄にするようなものです。どうしてもお金を投げたい人は、最初から神頼みはしない方が良いでしょう。
参拝だけして、すぐ帰ってませんか?
神社やお寺は、その地域の人たちが守り続けてきた場所。
ご利益をいただきたいなら、せめてお守りを買ったり御朱印を受けたり、また周辺のお店で食事をするなど、その土地に少しでも貢献する気持ちを持ちましょう。

神社やお寺は、地域の人々が長年大切に守り続けてきた場所です。そんな人々に貢献することを、神様が嫌がるはずがありませんよね。

訪れた場所を大切にする気持ちがあれば、より気持ちよく参拝できるということですね。
せっかく行ったならこんな楽しみ方も
神田明神のお守り「うさぎ」と参拝後のひと休み
おねがいうさぎの御守
神田明神にはさまざまなお守りがありますが、中でも「おねがいうさぎの御守」は特に人気を集めています。SNSでも話題になっており、参拝の際にはぜひチェックしたいお守りのひとつです。
白いレースの袋の中に短冊を持った木彫りのうさぎが入っており、短冊に願い事を書いてお守り袋に入れて持ち歩くことで、願いが叶うとされています。見た目がとても可愛らしく、特に女性に人気です。

平将門命御守
平将門推しの男性におすすめなのが「平将門命御守」。カードサイズで頑丈な作りになっており、開運招福や仕事運向上、勝負運アップのご利益があるとされています。
財布やカードケースに忍ばせて持ち歩けるのがポイント。袋型のお守りをぶら下げるのに抵抗がある人や、常に持ち歩きたい人にはピッタリのアイテムです。



神田明神文化交流館 EDOCCO
また、神田明神境内には「神田明神文化交流館 EDOCCO」というコンベンションセンターがあり、ここでしか買えない神田明神グッズが豊富に揃っています。
特に「将門煎餅」などのユニークな商品もあり、見ているだけでも楽しいスポット。お参りの記念に、ぜひ立ち寄ってみてください。




そして参拝後のひと休みにおすすめなのが、1Fショップエリアの奥にあるEDOCCO CAFE。神田明神にちなんだ様々な特性ランチや和デザートが楽しめるため、参拝後のひと休みにピッタリです。




成田山で「うなぎ」を食べるなら?ランチの選択肢も!
成田山新勝寺参道でうなぎを楽しむなら
成田山参拝後にうなぎを食べるなら、定番は「川豊」と「駿河屋」。どちらも老舗で、ふっくら焼き上げたうなぎが名物ですが、価格はやや観光地価格。また、ランチタイムは混雑必至です。
なお、地元産のうなぎを少しでも手軽に楽しみたいという方は、北印旛沼のうなぎ街道がおすすめです。成田山から車で約30分で行けてるので、時間のある方は参考にしてみて下さい。

うなぎ以外のランチなら?
なお、うなぎ以外でも良いからコスパ良く美味しいランチを楽しみたい!という方は「國之家(くにのや)」がおすすめです。
成田山新勝寺参道は全体的に飲食店の相場が高く、何よりどこも大混雑なのですが、ここは美味しいランチが比較的リーズナブルに、ゆったりと味わえます。

まとめ
ここまで読んでくださった皆さん、もう安心していただけましたか?
神田明神と成田山新勝寺は、それぞれ歴史的な背景が異なるため「両方行くとヤバい」と言われることがありますが、実際にはそんなことはありません。
年間1,000万人が成田山を参拝し、多くの人が神田明神にも訪れているのに、特に大きな問題が起きたという話はありませんよね?
むしろ本当に大事なのは「どう参拝するか」です。
ついで参りを避け、心を込めて手を合わせ地域に貢献する気持ちを持つことが、神様との良いご縁につながるはずです。
せっかく訪れたのなら、御守りを手にしたり美味しいものを食べたり、参拝以外の楽しみ方も味わいながら、神田明神と成田山を満喫してください!
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