ネットやSNSで「竹ノ塚はヤバイ」「スラム街だ」といった噂を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
治安が悪い、歓楽街がある、ゴミが散乱しているなど、ネガティブな情報が目立ちますが、果たしてそれは本当なのでしょうか？
この記事では、竹ノ塚が「ヤバイ」と言われる理由をネットやSNSで挙げられる噂をもとに整理し、実際に現地調査を行った結果をもとに、その真相を一つずつ検証していきます。
さらに、リニューアル・再開発で進化する街のポジティブな一面や歴史的な魅力、多国籍文化が醸し出す独特の雰囲気についてもご紹介します。
この記事を読むことで竹ノ塚に噂の真相を知り、竹ノ塚の本当の姿を知ることができます。引っ越しや訪問を検討している方にとって、竹ノ塚の魅力や住みやすさを判断する材料となるでしょう。
竹ノ塚ってヤバイ？スラム街？：竹ノ塚に関するネガティブな噂
竹ノ塚に関する基本情報
竹ノ塚は東京都足立区に位置し、東武伊勢崎線(スカイツリーライン)の主要駅の一つです。
駅周辺には商店街や住宅地が広がり、車窓から見える駅前の大規模団地が印象的な景観を形成しています。近年では駅の高架化も完了し、交通の利便性が大幅に向上しています。
この地域の特徴の一つに、多国籍なコミュニティの存在が挙げられます。駅周辺にはアジア系の飲食店や輸入食品店が多く、異国の文化を感じさせる独特の雰囲気が広がっています。
しかし、こうした多様性が「治安が悪い」といった誤解を招くこともあるようです。
竹ノ塚は人口密度が高く住宅地が駅周辺に密集しているため、活気ある賑やかなエリアとして知られていますが、その環境が一部ではネガティブなイメージを持たれる要因となっているようです。
正直、足立区で活動している私たちでも「竹ノ塚」にはちょっと”ヤバイ”印象を持っています。
特に駅前の繁華街などは近づき難い印象がありますが、実際はどうなのか？しっかり調査したいと思います。
竹ノ塚がヤバイとされる理由
竹ノ塚が「ヤバイ」と言われる理由は、ネットやSNS上でよく挙げられるものとして以下の6つが考えられます。(なお、以下の画像は実際の竹ノ塚とは無関係のイメージ画像です)
竹ノ塚の噂①：治安が悪い
竹ノ塚は「治安が悪い」との声がネットやSNS上で目立ちます。特に駅周辺では、夜間の騒動や軽犯罪が話題になることがあり、治安への不安を抱く人もいます。
竹ノ塚の噂②：歓楽街がある
駅近くにはスナックや居酒屋が立ち並ぶエリアがあり、夜間には酔っ払いの姿も見かけることがあります。このような歓楽街の存在が、竹ノ塚の「ヤバい」というイメージに繋がっているようです。
竹ノ塚の噂③：交通の便が悪い
竹ノ塚駅は東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線)の各駅停車しか停まらない駅です。
ホームで電車を待つ間に速達列車が目の前を次々と通過していく様子を見て、「交通の便が悪い」と感じる人も少なくないようです。
竹ノ塚の噂④：ゴミが散乱している
ネット上では、駅周辺の一部でゴミが散乱しているとの指摘が見られます。これが竹ノ塚の衛生環境に対するネガティブなイメージを与えているようです。
竹ノ塚の噂⑤：改造車の騒音
改造車のエンジン音や夜間の騒ぎ声が問題として挙げられることがあります。これが竹ノ塚の「騒音が激しい」という噂を広める原因の一つになっています。
竹ノ塚の噂⑥：多国籍な住民
竹ノ塚には多国籍な住民が多く、さまざまな文化が混在する地域です。ただ、この特徴に対して偏見を持つ人もおり、「スラム街」や「ヤバい」というイメージが生まれる一因となっているようです。
私たちもこの企画を進めるにあたり「ヤバイ」絵が撮れる方が都合が良く、また正直なところ、竹ノ塚なら簡単にヤバイ絵が撮れるはずだという感覚もありました。
2024年12月、2週にわたり「ヤバイ」絵を求めて竹ノ塚を現地取材しました。今回は現地で見たありのままの様子をお届けします。
竹ノ塚ってヤバイ？スラム街？：噂の真相を現地調査
ネットやSNSで「竹ノ塚はヤバイ」と語られる理由にはさまざまな噂があります。しかし実際に現地を訪れてみると、噂と現実にはギャップがあることがわかります。
ここでは噂の真相を一つずつ掘り下げ、現地調査の結果をお伝えします。
噂の真相①：治安が悪いのか？
調査結果：特に、良くも悪くもない。
竹ノ塚の治安については、過去に起きた事件やネットでの噂が先行して「危険」とされることが多いようです。
しかし実際に現地を訪れてみると、昼間の駅周辺や商店街には多くの買い物客や家族連れが見られ、特に不安を感じる場面はありませんでした。
また警視庁の公開している犯罪発生データでも、竹ノ塚エリアは特に高い犯罪率を示しているわけではありません。
ただし夜間の一部エリアでは、酔っ払いの姿が目立つことや薄暗い路地がある点は事実です。そのため夜道を歩く際には注意が必要ですが、これは都心部や他の繁華街でも同様のことが言えます。
街中には「痴漢に注意」や「自転車盗難警戒中」といった張り紙が見られるものの、全体的には落ち着いた雰囲気の街並みといった雰囲気です。
実際、「治安が悪い街」という印象はほとんど感じられませんでした。
噂の真相②：歓楽街がある
調査結果：あるけど、駅前のごく一部エリアだけ。
調査結果：好きな人にはむしろメリットでは？
竹ノ塚駅の東口エリアにはスナックやバー、居酒屋などの歓楽街が広がっています。
これが「ヤバイ」とされる理由の一つですが、現地を歩いてみると、むしろアットホームな雰囲気の小規模な店が多く、地域密着型の飲食店が中心であることがわかりました。
確かに深夜になると酔っ払いが増える場面もあるため、時間帯によっては落ち着かない印象を受けるかもしれません。
ただし大規模な歓楽街と比較すると治安の悪さを強く感じることはなく、日中や夕方の雰囲気は穏やかです。
外国系の飲食店が集まるエリアも見られましたが、それはごく一部の地域に限られており、特に近づかない限り気になることはないでしょう。
新宿や渋谷、新橋といった有名繁華街と比べると規模は圧倒的に小さいので心配するようなレベルではなく、むしろ駅前が賑わっていることはメリットとも考えられるでしょう。
噂の真相③：交通の便が悪い
調査結果：全然悪くない。
竹ノ塚駅は区間準急以上の速達列車が停車しないため、通勤や通学に不便を感じる人もいるようです。
しかし竹ノ塚駅周辺の東武伊勢崎線(スカイツリーライン)は複々線構造となっており、停車する列車と通過する列車が別々の線路を走る仕組みになっています。
このため、速達列車が通過することで竹ノ塚駅利用者が直接影響を受けることは無いと言えます。
実際、竹ノ塚駅ではラッシュ時に3〜5分間隔で電車が発着し、北千住駅まではわずか7分程度でアクセス可能です。都心への移動が短時間で済む利便性は十分に高いといえるでしょう。
無害とはいえ、速達列車が停車しない分、家賃相場が比較的抑えられているは竹ノ塚の魅力の一つです。
コスパを重視する人にとっては、むしろ魅力的な選択肢ってことですね。
噂の真相④：ゴミが散乱している
調査結果：全く散乱していない。
竹ノ塚駅周辺には「ゴミが目立つ」との噂がありますが、実際に現地を歩いてみると、多くのエリアで清掃が行き届いていることが確認できました。
特に駅前や商店街では、地域住民が積極的に清掃活動を行っており、噂されるようなゴミの散乱は見られませんでした。
また、繁華街についても、不快感を与えるようなゴミや匂いはほとんどなく、団地内でも住民たちの協力によって清潔さが保たれている様子が伺えます。竹ノ塚の街は、意外にも整った環境であることがわかります。
正直これは意外でした。繁華街がある街ならゴミの散乱が見られてもおかしくないと思っていたのですが、良い意味で期待を裏切られ、撮れ高(ゴミの散乱)ゼロという結果でした。
竹ノ塚でゴミ拾い活動をしても、ゴミ袋が全然膨らまないんじゃないか？と思うほど、ゴミがほとんど落ちていませんでした。
噂の真相⑤：騒音が激しい
調査結果：大通り沿いは普通レベル。
調査結果：住宅街はむしろ静かすぎるくらい。
ネット上では「夜間に改造車のエンジン音や歓楽街の喧騒が気になる」という意見が見受けられます。しかし実際に現地を歩いてみたところ、そういった騒音はほとんど感じられませんでした。
かつて竹ノ塚駅前では改造車が集まり、騒音が問題になっていた時期があったと聞きますが、現在では駅前ロータリーに交番が設置されており、バスやタクシーが常に行き交うため、改造車が集会を開く状況ではなくなっています。
現在は足立区全体でも改造車の集団を見かけることは殆どなく、週末の夜に国道4号線を埼玉方面から南下してくる小規模な集団を稀に見かける程度です。
さらに、竹ノ塚周辺は旧日光街道沿いに細い道が多く、住宅地では車の往来が少ないため、むしろ静かな環境が広がっています。
団地内では歩行者エリアと車道が完全に分離されており、安全で落ち着いた雰囲気が特徴的です。実際に訪れてみると、期待以上に穏やかな環境が感じられました。
騒音については、交通量の多い大通り沿いでは一般的な騒音レベルが見られるものの、住宅街や団地内は驚くほど静かで、駅前の賑やかな雰囲気とのギャップを感じるほどです。
団地内は整然として清潔感があり、住宅街では新築の戸建てが多数分譲されてなど、「ヤバイ街」を取材しに行ったはずが、実際には「閑静な街」といった印象を受けました。
噂の真相⑥：外国人が多い
調査結果：韓国系のお店が多いけど、みんな韓国大好きじゃん？
竹ノ塚が「ヤバイ」と言われる理由の一つとして、多国籍な住民の多さが挙げられます。駅周辺にはアジア系の飲食店や雑貨店が多く立ち並び、異文化が交じり合う独特の雰囲気が広がっています。
特に国道4号線の「竹ノ塚交差点」から竹ノ塚駅へ向かうバス通りには、韓国系をはじめとするアジア系の飲食店や大人向けの飲食店が並び、初めて訪れる人の目に留まりやすいエリアとなっています。
このため、一部では「スラム街」と誤解される原因となっているようです。
しかし実際に訪れてみると、多国籍な文化が活気ある街並みを作り出しており、むしろ竹ノ塚の魅力の一部として映ることが多いと感じられました。
外国人は確かに多く、アジア系の飲食店や雑貨店も多く見られます。でもそれはむしろ楽しくないですかね？ミニ中華街、ミニ新大久保的な魅力があるように感じました。
竹ノ塚は毎年12月にクリスマスイルミネーションで賑わいを見せます。その上、韓国グルメも楽しめるとなれば、デートスポットとしても魅力的ではないでしょうか。
竹ノ塚ってヤバイ？スラム街？：リニューアルが進むスラム街
竹ノ塚がかつてスラム街だったという情報がネット上で語られることがあります。
過去の状況は定かではありませんが、現在では街全体でリニューアルや再開発が進み、住みやすさや利便性が大幅に向上しています。
ここでは、そんな竹ノ塚のポジティブな側面にスポットを当て、その魅力を詳しくご紹介します。
街全体がリニューアルされて住みやすい
竹ノ塚では近年、駅周辺を中心に再開発が進んでいます。特に注目すべきは駅の高架化工事で、これにより踏切が廃止され、交通渋滞が大幅に緩和されました。
駅東口には少しディープな雰囲気の繁華街や活気に満ちた商店街、大規模な団地が共存し、住みやすい生活環境を形成しています。
さらに生活空間と自動車の通行エリア、買い物エリア、お酒を楽しむエリアがしっかりと分離されており、快適な街づくりが進んでいます。
昔ながらの風情を残しつつ、日々進化を重ねている竹ノ塚。生活の利便性が追求された整備が進む中、温かみのある街の魅力をしっかりと感じられる素敵なエリアです。
特に竹ノ塚は街歩きをしていても安心感があり、快適に散策を楽しめる環境が整っています。
かつて「開かずの踏切」で東西が分断されていた街なので、高架化された現在でも駅周辺の交通量が一般的な駅前と比べて少なく、歩行者にとって非常に快適な街といえるでしょう。
駅前の商店街は活気に溢れている
竹ノ塚駅前には、地域住民に長年親しまれてきた商店街が広がっています。特に東口の駅前ロータリー周辺では、大規模団地の1階部分に多くの店舗が並び、買い物客で常に賑わっています。
さらに駅から東方向に数百メートル続く活気あふれる商店街は、下町エリアの中でも珍しい規模と言えるでしょう。この商店街には一般的な飲食店はもちろん、地元で愛される名店も多く存在します。
中でも「中華料理タカノ」は、竹ノ塚の名店として知られ、早朝まで営業しているため飲み会の後に立ち寄る人々にとって心強い存在です。
ホッとする雰囲気の中、昼間から酔っ払ったお客さんの姿を見かけることもありますが、柳麺で提供される人気のラーメンは喉越しがよく、飲んだ後のシメとしてもランチとしても最高です。
タカノがあるこのエリアの商店街はごく一般的な商店街で、歓楽街からも離れているため安心して楽しめます。食べ歩きをしながら商店街を散策するにはぴったりの場所です。
特に昼間は買い物をするお母さんたちで賑わう、温かみのあるホッコリとした雰囲気が漂うスポットです。
竹ノ塚駅直結のEQUiA竹ノ塚がオープン
2024年5月、竹ノ塚駅に新たな商業施設「EQUiA（エキア）竹ノ塚」がオープンしました。駅が高架化されたことによって発生した高架下スペースに、24店舗もの多彩なショップが集結。
ファストフード好きには嬉しい「ケンタッキー」や「マクドナルド」がラインナップ。気軽にランチやディナーを楽しめるだけでなく、テイクアウト需要にも応えてくれます。
また、「ペッパーランチ」では熱々の鉄板料理が楽しめ、ガッツリ食べたいときにぴったりです。
さらに、「ミスタードーナツ」や「銀だこ」など、おやつタイムに最適なお店も見逃せません。サクサクのたこ焼きや甘いドーナツで小腹を満たしながら、竹ノ塚でのショッピングや街歩きを満喫できます。
「エキア竹ノ塚」は、日常の食事から軽食まで幅広くカバーし、地域住民にも駅利用者にも魅力的なスポットとして注目されています！
竹ノ塚は活気ある商店街が魅力の一方で、チェーン店やファストフードが少ないという一面もありました。そのため、こういった店舗が増えたことは、ありがたい変化といえます。
足立区内では北綾瀬駅でも駅直結のショッピングモールが2025年の開業を目指して建設中ですが、竹ノ塚駅はその一歩先を行き、いち早くオープンを迎えた形となっています。
歴史的な街並みが広がっている
竹ノ塚は東口のディープな繁華街が注目されがちですが、西口エリアにも興味深い特徴があります。
竹ノ塚駅の西側には旧日光街道(現・都道461号線)が通っており、この街道沿いには昔ながらの細い路地や静かな住宅街が広がっています。
リニューアルや再開発が進む駅周辺では新しい住宅も増えつつありますが、旧日光街道に沿って南北に延びる「七曲り街道」には、歴史の趣を感じる曲がりくねった道が残されています。
さらにこの地域は寺町としての一面を持ち、古墳や遺跡も多く発見されています。
東武線の車窓から見える「白旗塚史跡公園」は、竹ノ塚の地名の由来に触れることができるスポットで、歴史好きにはたまらない魅力を秘めています。
このエリアには「伊興遺跡」という公園もあり、竪穴式住居や展示館を見学することができます。歴史好きにとっては見逃せないスポットです。
ミニ中華街・ミニ新大久保に加えて、竹ノ塚にはミニ登呂遺跡まであるんですね！
竹ノ塚ってヤバイ？スラム街？：結局ヤバイの？ヤバくないの？
結論：ヤバくないです。
竹ノ塚が「ヤバイ」とされる理由はネットやSNS上で数多く語られていますが、実際に現地調査をしてみるとその印象は大きく異なりました。
「治安が悪い」「スラム街のようだ」といった噂が先行していますが、街全体に清潔感があり、むしろリニューアルや再開発によって住みやすい街に進化していることが分かりました。
特に駅周辺には活気ある商店街や新しい商業施設「EQUiA竹ノ塚」があり、地域住民や訪問者にとって便利な環境が整っています。
また歴史的な街並みや多国籍な文化が混ざり合う雰囲気も魅力の一つです。
もちろん、夜間の雰囲気や歓楽街の存在などで好みが分かれる部分はありますが、竹ノ塚の魅力を知れば、「ヤバイ街」という評価は誤解であると感じるでしょう。
竹ノ塚への引っ越しを検討している方がいらっしゃれば、「ヤバイ」という先入観にとらわれず、一度現地を訪れてみることをおすすめします。
まとめ
竹ノ塚が「ヤバイ」と言われる背景には、ネットやSNSでの噂や過去の印象が影響しています。しかし現地を訪れて調査した結果、竹ノ塚は住みやすく魅力的な街であることが明らかになりました。
駅周辺のリニューアル・再開発により利便性が向上し、商店街や新しい商業施設「EQUiA竹ノ塚」の充実した環境が地域をさらに活気づけています。
また多国籍な文化や歴史的な街並みが交錯する竹ノ塚は、他にはないユニークな魅力を持つ街と言えるでしょう。
「ヤバイ」という先入観だけで敬遠せず、一度現地を訪れてその魅力を感じてみてはいかがでしょうか。竹ノ塚には、噂に隠されたポジティブな一面がたくさん詰まっています。
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