諏訪大社には4つの神社があり、どこを参拝するか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。特に時間が限られている場合、どの神社を選ぶべきかを決めるのは難しいものです。
この記事では諏訪大社における各神社の特徴を紹介し、あなたの目的に最適な神社を選ぶためのアドバイスをお伝えします。
この記事を読むことで、諏訪大社へ”ひとつだけ行く場合”、どの神社を参拝すれば良いのかスムーズに決めることができるようになります。
諏訪大社:四社あるけど、ひとつだけ参拝しても大丈夫?
ますは簡単に、諏訪大社の由来と歴史
古くて凄い神社。四社ある。以上!興味ない人は読み飛ばしてOK!
諏訪大社は長野県の諏訪湖周辺に位置し、上社前宮、上社本宮、下社春宮、下社秋宮の4つの神社から成り立っています。創建は非常に古く、古事記に記された国譲り神話にさかのぼります。
特に注目すべきは、上社前宮以外の3社では本殿を持たず、自然そのものを御神体とする点です。これは古来の自然信仰を今に伝える形式として、長い歴史の中で多くの人々に信仰されてきました。
諏訪大社は農業や航海の安全、さらには戦や勝負の神としても祈願され、現在も全国各地に分社があり、諏訪大社はその総本社として信仰の中心地として多くの参拝者を迎えています。
四社の格付けや回り方の順序は?
四社すべて同じ格。自分の好きな神社に行けばOK!
諏訪大社には4つの神社がありますが、格の優劣は特にありません。どの神社が「本社」とされることもなく、四社はすべて同じ重要性を持っています。(参考:諏訪大社HP)
諏訪大社が上社と下社に分かれている理由は、元々上諏訪神社と下諏訪神社として別々の神社だったことに由来しています。(明治時代に国の管理下で一つの神社となり、現在の形になりました)
つまり、ひとつだけ参拝時する場合も距離や目的に応じて柔軟に順番を決めれば大丈夫です。
なお、↓ガッツリ四社巡りをする場合のポイントはこちらの記事↓で詳しく紹介しています。
⚠️なお、諏訪大社にまつわる怖い話があることをご存知でしょうか?この記事を読んで諏訪大社への訪問を決めた方は、ぜひ安全のためにこちらも併せてご確認ください。
諏訪大社:四社を知って、どこがいいかを考えよう
諏訪大社には4つの神社がありますが、それぞれ異なる特徴があります。一箇所だけに限定して参拝する場合には、各神社の特徴を知っておくと便利です。
上社本宮
なんだかんだでメインの神社。社殿もすごく立派!
上社本宮は諏訪大社の中で最も目立つ存在であり、格式は四社全て同じですが、その存在感は際立っています。参道には多くの店舗が並び、賑やかな雰囲気の中で参拝できます。
幣拝殿・左右片拝殿・脇片拝殿を備えた諏訪造りが四社の中で最も良い状態で保存されており、さらに広大な境内には歴史的な建造物が数多く点在しています。
特に初詣や大祭の時期には多くの参拝者で賑わいますが、広い駐車場があるため安心して訪れることができます。
上社前宮
唯一本殿がある。でもちょっと地味で山登りがキツい。
上社前宮は上社本宮の東側に位置し、諏訪大社四社の中で唯一本殿を有しています。
境内を本殿まで山の斜面を登って行くスタイルの参拝方法は他の神社とは趣が異なり、自然の中で静かな時間を過ごしたい方にぴったりです。
周辺の雰囲気はとても落ち着いており、他の神社に比べて参拝者が少なく、静かに過ごせるのが魅力です。しかし駐車場は狭いため、車でのアクセスには注意が必要です。
下社春宮
一番厳かで、実はパワースポットの宝庫。
下社春宮は「結びの杉」があるなど、特に縁結びを求める人々に人気の神社です。境内にはいくつかのパワースポットも点在しており、参拝を通じて良いエネルギーを感じることができます。
諏訪大社四社の中では最もパワーをゲットできる神社と言えるかもしれません。
また春宮の周辺は自然が豊かで、訪れると心が穏やかになります。ただし駐車場が狭いため、車での訪問を計画する際には混雑を避けるようにしましょう。
下社秋宮
一番駅近。いかにも有名観光地っぽい雰囲気。
下社秋宮は参道に多くの店舗が並び、賑やかな雰囲気の中で参拝を楽しめる場所です。JR中央線の下諏訪駅から徒歩約15分程度でアクセスでき、公共交通機関を利用する方にも便利です。
さらに広い駐車場が完備されており、車でのアクセスも非常にスムーズです。
交通の便や周辺の賑やかさ、神社の規模など、諏訪大社の四社の中で最もバランスの取れた神社として、多くの人々に親しまれています。
諏訪大社:ひとつだけ行くならどこがいい?(ケース別)
それでは、諏訪大社四社それぞれの特徴を知った上で、訪問スタイルや希望に合わせた神社選びのサンプルケースをご紹介します。
電車で訪問する場合
下社秋宮です。
- 理由
- 下社秋宮はJR中央線の下諏訪駅から徒歩15分近く、また参道には多くの店舗が並んでおり、参拝前後にショッピングや食事も楽しめるため。
一番すごい所が好きな場合
上社本宮です。
- 理由
- 諏訪大社の中で(なんだかんだ)メインの神社。広い境内に多くの歴史的建造物が立ち並び、参道も賑やかで、参拝と観光を同時に楽しめるため。
神様には顔を合わせたくない場合
2月〜7月:下社秋宮です。
- 理由
- 神様に合わせる顔もない!という場合、2月〜7月は下社の神様は秋宮には不在(春宮にいる)なので、こっそり顔を合わさずに参拝が可能です。
8月〜1月:下社春宮です。
- 理由
- 神様に合わせる顔もない!という場合、8月〜1月の期間は下社の神様は春宮には不在(秋宮にいる)なので、こっそり顔を合わさずに参拝が可能です。
縁結びを期待したい場合
下社春宮です。
- 理由
- 縁結びにご利益があるとされる「結びの杉」があり、恋愛成就を願う人にぴったり。駐車場は比較的狭いですが、静かな環境でお参りが可能です。
「逃げ上手の若君」推しの場合
上社前宮です。
- 理由
- 上社前宮が「若げ上手の若君」の聖地であり、作品内にも北条時行や郎党たち、諏訪頼重らが上社前宮で過ごす様子が多数描かれています。
「君の名は。」推しの場合
下社秋宮または上社本宮です
- 理由
- 「君の名は。」の聖地、立石公園は山の上なので、車で訪れることが多いでしょう。そのため、広い駐車場を備えた下社秋宮や上社本宮が特におすすめです。
諏訪大社:参拝のポイントと注意点
諏訪大社を参拝する際は、神聖な場所であることを意識してマナーや心構えを守ることが大切です。
参拝の作法や事前準備に気を付けることで、より深い敬意を表しながら神聖なひとときを過ごすことができます。ここでは、参拝マナーや心構え、事前に準備しておきたいことについて解説します。
参拝マナーと心構え
諏訪大社を訪れる際は神聖な場所であることを意識し、マナーを守ることが大切です。
まず鳥居をくぐる前に軽く一礼し、境内に足を踏み入れたら静かに歩きましょう。お参りの際はまずは手水舎で手を清め、神前に向かって二礼二拍手一礼の作法でお参りします。
また参拝が終わった後は神様への感謝の気持ちを忘れずに伝え、最後に深く一礼することを心がけましょう。特に大祭やイベント時は混雑しますが、周囲への配慮も重要です。
あらかじめ小銭や現金を用意しよう
諏訪大社を参拝する際は、各宮での賽銭用に小銭を用意しておくと便利です。
四社すべてに無料駐車場があるので駐車場代の心配はありませんが、御朱印や御守りを購入する際には現金が必要です。また参道の飲食店でも現金しか使えない場合があるため、十分な現金を持参しておくことをおすすめします。
御朱印をいただく際の初穂料は500円です。四社を回ると小銭が必要な場面が多くなるので、特にお賽銭や御朱印のために小銭の用意を心がけましょう。
ナビの目的地は駐車場にセットしよう
諏訪大社は四社全てに無料駐車場が完備されています。しかし、神社をナビの目的地にセットしてしまうと、神社の前に到着してしまったり、地元の生活道路や参道を通ることになる場合があります。
諏訪の街は諏訪大社の門前町として歴史的な町割りが未だ残っており、自動車の走行に最適化された区画ではありません。そのため慣れない観光車両が入り込むと非常に危険です。
安全でスムーズな参拝のためにも、ナビの目的地には必ず神社の駐車場をセットするようにしましょう。
まとめ
諏訪大社は、古くから信仰の中心地として多くの人々に親しまれてきました。四社それぞれに特色があり、どこを参拝するかは訪れる目的や個人の好みによって異なります。
重要なのは、どの神社を選んでも、その神聖な場所で心を込めてお参りして神様への感謝の気持ちを忘れないことです。
また諏訪大社を参拝する際は、マナーを守り、準備を整えて訪れることでより深い意味を感じることができるでしょう。
交通アクセスや駐車場の情報を事前に確認して、スムーズに参拝できるように計画を立てることも大切です。
ぜひ、目的にあった神社を選んで、諏訪大社の魅力を存分に堪能してください。
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