湘南モノレールを「怖い」と感じる人が多いようです。
空中を駆け抜けるその姿はまるでジェットコースターのようで、初めて乗る人にとってはそのスリルに驚かされることも。
でも湘南モノレールは本当に「怖い」のでしょうか?この記事では、その「怖さ」の正体を徹底解説するとともに、湘南モノレールならではの魅力や利用する際のおすすめポイントをご紹介します。
この記事を読むことで、湘南モノレールの構造や走行の特徴、そして観光地へのアクセス手段としての利便性を知ることができます。
またスリルを最大限に楽しむためのコツや混雑を避ける賢い利用法も分かります。
湘南モノレールをより楽しく、安心して利用するための情報をチェックして、観光や日帰り旅行の計画にお役立てください!
湘南モノレールが怖い!:湘南モノレールとは?
湘南モノレールの概要
湘南モノレールは日本初の懸垂型モノレールとして1970年に開業しました。路線は神奈川県の大船駅を起点に、湘南江の島駅まで全長6.6kmを結んでいます。
特徴は道路の上空にレールが設置されていることで、車両はそのレールから吊り下げられる形で走行します。そのため車窓からは他の鉄道では味わえないスリリングな景色を楽しむことができます。
全線の所要時間は約14分と短く、東海道線沿線から江の島方面を訪れる際のアクセス手段として非常に便利です。
さらに運行頻度が高く、混雑時でも快適に利用できます。湘南モノレールは単なる移動手段を超えて、観光の一部として楽しむことができる交通機関と言えるでしょう。
スリルと絶景の移動手段
湘南モノレールの魅力は、そのスリリングな移動体験と圧巻の絶景にあります。空中を急上昇したかと思えば急降下、まるでジェットコースターのようなスリルが味わえます。
地上の車を見下ろしながら丘を越え、崖にぽっかり空いたトンネルへ突入した後、再び空中へと飛び出す開放感は、他では味わえない非日常的な体験です。
一方で車窓からは湘南エリアならではの美しい風景が広がり、晴れた日には富士山や相模湾を眺めることもできます。この絶景が移動中の気分を一気に盛り上げてくれるでしょう。
さらに沿線には江の島や鎌倉といった人気観光地が点在しており、アクセスの良さも魅力的です。
また大船駅や湘南江の島駅周辺には地元グルメやショッピングスポットが充実。観光や日帰り旅行にも最適なエリアです。
湘南モノレールは移動そのものがアトラクションです。この特別な移動手段によって、湘南エリアの魅力を存分に味わうことができます。
湘南モノレールが怖い!:湘南モノレールが怖いと言われる理由
自称湘南ジェットコースター
湘南モノレールは車両がレールから吊り下がるというユニークな構造を持つ懸垂式モノレールです。
この方式は世界的に非常に珍しく、国内ではわずか2箇所(湘南モノレール・千葉都市モノレール)でしか見られません。
その独特な設計と走行の特性が、利用者に「怖い」と感じさせる要因となっています。
湘南モノレールの公式サイトでも「湘南ジェットコースター」を自称しており、スリル満点の乗り心地には自信があるようです。
しかしこの「怖い」という印象は、もちろん危険性を意味するものではなく、乗客が体感する迫力や興奮に由来しています。
「本当に安全なの?」「事故とか起きない?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、湘南モノレール株式会社は公式HPでこんな風に断言しています。
もともとぶら下がっているため、いくら振り回されても落ちることはありません。(公式HP原文まま)
ちょっと…。。 ポジティブというか、強気というか。。まあ仕組み的にはカーテンレールと同じなので、落ちないというのは確かのようです。
懸垂式モノレール特有の揺れ
湘南モノレールは懸垂式という独特な構造で、車両がレールの下に吊り下がる形で走行します。この特徴的な設計により、走行中には独特の揺れを感じることができます。
特に風が強い日やカーブが多い区間では車両が大きく揺れやすく、また車両の下に構造物がないため、まるで空中を漂っているようなスリリングな感覚を体験できます。
最高速度は驚きの時速75km。モノレール特有の急なカーブや急勾配と相まって、視覚的なスリルと体感的な揺れが重なり、まるで遊園地のアトラクションに乗っているかのような迫力を楽しめます。
地元住民にとっては日常的な移動手段として親しまれていますが、観光客にとっては乗車料金だけで味わえるスリル満点のアトラクションと言えるでしょう。
全区間乗車しても320円(本記事執筆時点)ですから、この金額で14分間の空中遊泳を楽しめるなんてコスパ最高のアトラクションです。
しかも江の島という観光地まで移動もできてしまいます。
急カーブや急勾配が生むスリル
湘南モノレールの路線には急カーブや急勾配が多いのですが、これはモノレール特有の高い走行性能を活かしたものです。
一般的な鉄道が鉄製の車輪を使用するのに対し、モノレールや新交通システムはゴムタイヤを使用します。
そのため急カーブや急勾配に対応しやすく、鉄道が敷設できないような地形にも対応できるのですが、その多くの場合は都市部に敷設されるため急勾配やトンネルが少ないことが一般的です。
一方で湘南モノレールは大船から江の島に至る山間部を通るルートに敷設されているため、その地形から急勾配や急カーブが多くなっています。
特に大船駅〜富士見町駅間のS字クランクの急カーブ、湘南深沢〜湘南江の島間にある2箇所の峠越えとトンネルを突き抜ける瞬間は、ジェットコースターに乗っているようなスリルを体感できます。
何も知らずに大船駅から乗車した人は、すぐにこのS字クランクで「なんだこの乗り物!?」って違和感を感じるはずです。
湘南深沢〜湘南江の島間の峠越えは、まさに湘南モノレールのハイライト。トンネルを飛び出して最後は湘南江の島駅に空中で突き刺さるなんて、まさに衝撃のエンドです。
高所を走るための恐怖感
湘南モノレールが生み出すもう一つの「怖さ」は、そのルートが高所を走る点にあります。
特に地上から大きく離れた区間では、車窓から広がる景色が足元まで見渡せるほどの開放感がありますが、高所恐怖症の方にはそれが一層の恐怖を感じさせる要因となるかもしれません。
湘南モノレールは懸垂式構造のため車両はレールの下に吊り下がって走行します。このため視界が遮られることがほとんどなく、地面の遠さがリアルに伝わってくるのが特徴です。
この「空を飛んでいる感覚」とも言える視覚的な迫力は日常的な電車やバスでは味わえない、湘南モノレールならではの緊張感。
湘南モノレールは江の島・鎌倉方面への便利な交通手段であると同時に、スリリングで非日常的な体験ができるアトラクションと言えるでしょう。
まさに「湘南ジェットコースター」ですね。
湘南モノレールが怖い!:湘南モノレールでよりスリルを味わう方法
運転席すぐ後ろの座席を狙おう
湘南モノレールでスリルを存分に楽しみたいなら、運転席すぐ後ろの座席がおすすめです。この座席からは前方の視界が広がり、迫力満点の景色を楽しむことができます。
吊り下げ式モノレールならではの構造で視界を遮るものがなく、特に急勾配を駆け上がる瞬間や、車体を傾けながら急カーブを曲がる際のスリルは格別です。
さらに駅に到着する際の滑り込む感じが味わえるのもこの座席の特徴。初めて乗車する方には、特にこの運転席うぐ後ろの座席がおすすめです。
運転席すぐ後ろの座席に座れなかった場合は、この動画を見て湘南モノレールの迫力を味わって見てください。
湘南モノレール(公式)が公開している動画ですが、タイトルが「LIKE A ROLLER COASTER(ジェットコースター的な)」ですからね(笑)
こんなタイトルつけるあたり、やっぱりポジティブですね。みなさん、チャンネル登録して楽しみましょう!
大船寄りは西側席、江の島寄りは東側席
運転席のすぐ後ろの座席は非常に人気が高く、休日などは特に確保が難しい場合があります。そんな時には、一般の座席でも区間ごと最適な場所を選びましょう。
例えば、大船駅から西鎌倉駅までは西側(江の島方面に向かって右側)の座席がおすすめです。この区間では高所からの雄大な景色を楽しむことができます。
三菱電機の大工場や藤沢の街並み、さらには天候が良ければ丹沢山系や富士山までも見渡すことができます。
一方、西鎌倉駅から湘南江の島駅までは、東側(江の島方面に向かって左側)の座席がおすすめです。この区間では鎌倉の緑豊かな街並みや相模湾の美しい景色を堪能することができます。
途中で席を移動することで、それぞれの景観を楽しむのも良いでしょう。(湘南深沢を過ぎたあたりから少しずつ車内が空いてくるので、移動もしやすくなります)
また急勾配の区間では、連結部分越しに前後の車両を観察してみてください。車両が大きく傾きながら曲がっている様子もスリリングな体験の一つです。
大船駅〜富士見町駅間のS字クランクの急カーブが一番の見どころです。
夜のモノレールもロマンテック!
湘南モノレールは、昼間だけでなく夜間にも特有の魅力を持っています。
日が沈むと、車窓からの風景は昼間とは異なる幻想的な表情を見せ始めます。街灯や建物の明かりが織りなす夜景は、まるで別世界のような雰囲気を作り出します。
特に大船駅周辺の夜景はロマンチックなのでデート帰りの交通手段としてもぴったり。暗闇の中、高架を滑るように走るモノレールは、昼間のスリルとはまた違った静かな感動を与えてくれるでしょう。
一日の観光で歩き疲れた帰り道に、ふと車窓から広がる夜景を眺めながらリラックスできるのは、夜の湘南モノレールならではの贅沢なひとときです。
あの、、タヌキから離れませんか?
湘南モノレールが怖い!:怖いだけじゃない湘南モノレール
江の島・鎌倉方面へのアクセスが抜群!
観光地と圧倒的な人気を誇る江の島・鎌倉。しかしこのエリア、特に観光シーズンには周辺道路の渋滞や高額な駐車場料金が悩みの種となり、車でのアクセスは困難を極めます。
そんな中、湘南モノレールはマイカー族にとっても有望な交通手段なんです。ここではその理由を3つに分けてご紹介します。
理由①:大船駅でのパークアンドライドに適している
江の島・鎌倉エリアに車で直接乗り入れた場合、大渋滞に巻き込まれたり、高額な駐車場料金が発生する可能性が極めて高いと言えます。
しかし大船駅には休日でも上限料金が設定された大型駐車場が複数あるため、ここに車を停めて湘南モノレールを利用すれば安心です。
湘南ジェットコースターを楽しみながら、わずか14分で江の島に到着できるのです。
帰りはまた「湘南ジェットコースター」で戻って来るんですか?
それでも良いですし、後で説明しますが鎌倉駅から横須賀線で大船駅に戻れば、帰りのストレスは最小化できます。
- NPC24H大船駅前P(公式HP)
- 住所:鎌倉市大船1丁目3-9
方式:立体・自走式
料金:1日最大1,100円(土日)
割引:1日フリーきっぷ購入で割引有
- GRAND SHIP駐車場(公式HP)
- 住所:横浜市栄区笠間2丁目2-1
方式:立体・自走式
料金:1日最大1,500円(土日含)
割引:商業施設利用で割引有
理由②:江の島に行くなら午前中がおすすめだから
江の島を訪れるなら、午前中が断然おすすめです。自然豊かな江の島を散策する際には、日が高く気持ちの良い午前中の光の中で楽しむのが最適です。
また日帰り観光客の多くは「鎌倉→江の島」の順でスケジュールを組むため、江の島が最も混雑するのは昼過ぎから夕方にかけての時間帯。
つまり大船から湘南モノレールで江の島へ向かうプランは、江の島が混雑する時間帯を避け、午前中にゆったりと江の島観光を楽しむことができるのです。
確かに、鎌倉を散策した後に江の島で「しらす丼」ランチを楽しむか、食べ歩きで「タコせんべい」を食べたい!って人が多いかもしれませんね。
そうなんです。なので午前中に江の島内を散策。12時前には「しらす丼」を食べ、鎌倉勢が押し寄せる前に江の島を脱出しましょう。
理由③:鎌倉から江の島方面の交通は激混みだから
理由②でも触れましたが、多くの日帰り観光客は「鎌倉→江の島」の順で行動するため、同じ順路で行動すると大混雑に巻き込まれやすくなります。
そのため、江の島で早めに昼食を済ませた後は観光客の流れとは逆向き(江の島→鎌倉)に江ノ電で鎌倉を目指すのがおすすめです。
確かにこの順路でも特に江ノ電は混雑しますが、「鎌倉→江の島」順路は江ノ電の乗車待ちが発生するほど大混雑します。少しの間頑張って鎌倉に着いてしまえばこちらのもの。
鎌倉は鶴岡八幡宮も小町通りも比較的遅い時間まで営業しているので、午後からでも安心してゆったり楽しめるわけです。
帰りも横須賀線で2駅だけ乗れば大船駅に戻ることができるから気が楽ですね。
なお、以前私が一人で鎌倉散策をしてきた様子をこちらでご紹介しています。鎌倉観光のちょっとした裏ワザや「え?」なグルメスポットも掲載しています。
まとめ
湘南モノレールは単なる交通手段を超えた魅力を持つ、まさに「移動するアトラクション」です。
空中を駆け抜けるスリル、車窓から広がる絶景、そして江の島や鎌倉といった観光地への抜群のアクセス。これらすべてが湘南モノレールを特別な存在にしています。
渋滞や駐車場探しに悩むことなく、大船駅からわずか14分で非日常の旅が始まります。またスリル満点の乗車体験はもちろん、夜には幻想的な風景が楽しめるため、一日の終わりにもぴったりです。
次回、江の島・鎌倉エリアを訪れる際には、ぜひこのユニークなモノレールを利用してみてはいかがでしょうか?スリルと景観が織りなす特別な旅が、きっとあなたを待っています。
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