古利根沼完全ガイド:アクセス方法から散策コースまで徹底解説

古利根沼散策ガイド 沼レポ

古利根沼はその美しい自然と独自の歴史を持つにもかかわらず、アクセス方法や楽しみ方が広く知られていません。

この記事では、古利根沼の基本情報、アクセス方法、一周散策ガイド、観光スポット、撮影スポット、釣りスポット、そして散策の注意事項について詳しく紹介します。

この記事を読むことで、古利根沼の基本情報、アクセス方法、散策ルート、観光スポット、釣りや撮影のポイント、散策時の注意事項を知ることができます。

古利根沼の魅力を最大限に楽しむための具体的な情報が得られ、訪れる際の計画や準備がスムーズに進められます。また、安全に楽しく自然散策を楽しむためのポイントも学べます。

古利根沼の基本情報

位置と概要

古利根沼は、千葉県我孫子市と茨城県取手市の県境に位置しています。弓なりの形状が特徴的で、多様な生態系が形成されています。この環境は、動植物にとって理想的な生息地であり、四季折々の自然の変化を楽しむことができます。

古利根沼の形成過程と歴史

古利根沼は、かつてこの地域を南に大きく迂回して流れていた利根川の旧流路が元になって形成された三日月湖です。利根川は昔、この地域で頻繁に大規模な水害を引き起こしていました。

これらの問題を解決するために河川改修工事が行われ、利根川の流路が変更されました。この工事によって取り残された旧流路が、現在の古利根沼として残っています。

三日月湖である古利根沼

古利根沼へのアクセス

自動車でのアクセス

古利根沼周辺には県道170号線が通っており、一見簡単にアクセスできそうですが、実際には駐車場や駐車スペースがほとんどありません。

例えば「さくら湖(釣堀)」やローソン取手大堀店など、特定のスポット(を利用する場合)には駐車場が用意されていることもありますが、その他の場所では駐車が難しいです。

そのため現地で駐車場所を探そうとするのは無謀で、事前に計画を立てることが重要です。

どうしても古利根沼へ自動車でアクセスしたいという場合は、利根川の対岸になりますが「取手緑地公園駐車場」を利用するという手段もあります。

ここに駐車して小堀の渡しで利根川を渡るのが一番現実的かもしれません。

利根川の対岸に駐車するアクセスマップ

公共交通機関でのアクセス

公共交通機関を利用する場合、最寄りの鉄道駅はJR成田線の湖北駅です。また、沼周辺にはバスの停留所が点在しており、地域のバスサービスも利用可能です。

ただし、バスの本数が少ないため、事前に時刻表を確認して計画を立てることが重要です。

最寄り鉄道駅からのアクセス(徒歩の場合)
・JR成田線湖北駅から徒歩30分(2.3km)
・JR常磐線天王台駅から徒歩45分(3.3km)

特におすすめのルートは、JR取手駅から渡し船(小堀の渡し)を利用して利根川を渡る方法です。このルートは歩く距離が短く、冒険感や旅行気分を一層楽しめるのでおすすめです。

渡し船を利用してのアクセス
・「小堀(おおほり)の渡し」を利用して利根川を渡り、小堀桟橋から徒歩10分(0.8km)
小堀の渡し(おおほりのわたし)
小堀の渡し(おおほりのわたし)リーフレット(PDF:209KB)(別ウィンドウで開きます)
とりで号の仕様(上記画像の拡大画像)(PDF:1,063KB)(別ウィンドウで開きます)

古利根沼の一周散策ガイド

古利根沼を一周する場合の距離と所要時間

古利根沼を一周する距離は約6キロメートルです。一般的に、歩行のペースや休憩の頻度にもよりますが、一周するのに2時間程度かかります。

この距離と所要時間は、快適な散策を楽しむのに十分な長さです。

古利根沼を一周する場合のエリア紹介

北岸エリア

「さくら湖」という釣り堀施設があり、多くの観光客が訪れています。このエリアは小堀地区という静かな住宅街に位置しています。沼の景色を楽しむ場所は少ないですが、児童公園が2箇所あり、コンビニもあるため、休憩や散策に必要な水や食料の買い出しには便利です。

東岸エリア

古利根沼の最東端にある我湖排水機場に到達すると、そこからは美しい古利根沼の風景を楽しむことができます。

その後沼は一時的に視界から消えますが、静かな山道や住宅街が現れます。このエリアは自然と地元の生活が交錯する、穏やかで美しい散歩道となっています。

南岸エリア

古利根沼を見下ろす高台には閑静な住宅街が広がり、その中心には古利根沼公園自然観察の森があります。この公園は古利根沼で最大規模を誇り、中世の城跡としても知られています。

このエリアを歩くと山の上にいることを実感でき、沼の一周散策としては珍しい、新鮮なアップダウンを楽しむことができます。

西岸エリア

このエリアは広大な水田地帯が広がっており、古利根沼の最西端までの散策路が整備されています。この道では、沼の美しい水面と水田の絶景を同時に楽しむことができます。

水面までの距離が近く、魚が跳ねる音を楽しみながら散策できる最高のエリアです。沼の西端に到達すると、古利根沼を一望できる絶好のビュースポットが広がります。

古利根沼周辺の観光スポット

管理釣場さくら湖

私たちは訪れませんでしたが、古利根沼周辺では最大の観光スポットです。県道170号線には「さくら湖入り口」の看板があり、多くの車が出入りしていました。

毎年、大型のヘラブナが放流され、井戸水を常時注水しているため水質が良く、強い引きを楽しめることが人気の秘訣のようです。

足尾山神社

足尾山神社は古利根沼周辺に位置し、自然豊かな竹林の中にひっそりと佇んでいます。神社の入口には「足尾山神社」と刻まれた石碑があり、参道は竹林のトンネルのように続いています。この神社は地元の人々に親しまれており、静かで落ち着いた雰囲気が漂っています。

神秘的な竹藪を抜けるアプローチが特徴で、その境内は不思議な雰囲気が漂い、訪れる人々にパワースポットとしての印象を与えています。

古利根公園自然観察の森

古利根公園自然観察の森は、四季折々の自然を楽しむのに適した場所です。ただし、季節によっては木々が生い茂り、展望台からの眺めがあまり良くないこともあります。

静かで自然豊かな環境を堪能できるため、自然観察や散策に最適です。

トイレも設置されていますが、利用には少々勇気がいるタイプのため、お手洗いは北岸のローソンなどで(お買い物ついでに)済ませることをおすすめします。

また、この公園には駐車場がないため、訪れる際はご注意ください。

中峠亀田谷公園公衆トイレ

先ほど北岸でお手洗いを済ませておくことをおすすめしましたが、どうしてもという時もあるでしょう。特に古利根公園自然観察の森のお手洗いが野趣溢れる雰囲気で敬遠してしまった場合、北岸までは我慢ができないこともあります。

そのため、沼からは少し遠くなりますが南岸の公衆トイレをご紹介します。

中峠亀田谷公園にある公衆トイレです。こちらはとても綺麗で、古利根公園自然観察の森から徒歩約5分の距離にあります。緊急時のお手洗いとして、ぜひGoogleマップに保存しておきましょう。

撮影スポットと釣りスポット

おすすめの撮影スポット

古利根沼は、その美しい風景と多様な生態系で写真愛好家にも人気です。以下はおすすめの撮影スポットです。

我湖排水機場付近

ふれあい体験農場付近

ふれあい体験農場付近から見た古利根沼

西岸へ向かう遊歩道付近

西岸へ向かう遊歩道付近から見た古利根沼

古利根沼の西端

古利根沼の西端から見た古利根沼

人気の釣りスポット

人気の釣りスポットマップ

古利根沼は、釣り愛好者にとって人気のスポットです。この日も以下のポイントで多くの釣り人が釣りを楽しんでいました。

おすすめ撮影スポットとほぼ同じ場所ですので、沼がよく見える水辺には釣り人が多い印象でした。

釣りをする際の注意点

ライセンスと規則
釣りを行う際は地元の釣り規則を守りましょう。特に釣りライセンスが必要な場合もあるため、事前に確認してください。
ゴミの持ち帰り
釣り場を清潔に保つために、使用した道具やゴミは必ず持ち帰るようにしましょう。
安全対策
沼の周辺はぬかるんでいることが多いため、滑りにくい靴を履くなど、安全に十分注意してください。

古利根沼散策の注意事項

古利根沼周辺には飲食店がない
古利根沼周辺には飲食店がほとんどありません。散策の際には、事前に食料や飲み物を準備しておくことが重要です。北岸にはローソンがありますので、散策前に立ち寄って必要なものを揃えておくと良いでしょう。
クマ子隊員
クマ子隊員

古利根沼を訪れる際のお食事アイデアについては別の記事で紹介していますので、気になる方はぜひ読んでみて下さい!

取手&湖北のおすすめランチスポット:古利根沼の沼メシガイド
古利根沼散策後に楽しめる、取手と湖北のおすすめランチスポットを紹介。おしゃれで安いお店が満載です。
散策中の安全対策
古利根沼周辺を歩く際、一部で県道170号線を歩かなければならない箇所があります。ここは歩道がなく交通量が多いので注意が必要です。明るい服装を心がけ、反射材を身に着けて安全に散策を楽しんでください。
天候や季節による注意点
季節によって気温や天候が大きく変わるため、適切な準備が必要です。夏は暑さ対策として帽子や日焼け止めを持参しましょう。冬は寒さが厳しいため、防寒具を用意してください。
雨天時には道が滑りやすくなるため、滑りにくい靴を履くことをおすすめします。

特にこれからの時期は急な雷雨に注意が必要です。あらかじめ天気予報を確認してから出かけ、天候が急変した際には速やかに安全を確保するよう心がけましょう。
帰りの渡し船の時間
古利根沼の散策で渡し船を利用する場合、帰りの渡し船の時間に注意してください。渡し船の運行時間は限られているため、事前に確認しておきましょう。特に夕方以降の便は少ないため、余裕を持ったスケジュールを立てることが大切です。

帰りの船に乗り遅れてしまった場合はJR湖北駅まで30分歩くか、諦めてタクシーを呼びましょう。北岸にあるローソンからJR湖北駅までタクシーを利用した場合でも1,000円程度です。

まとめ

この記事では古利根沼の基本情報、アクセス方法、一周散策ガイド、観光スポット、撮影スポット、釣りスポット、そして散策の注意事項について紹介しました。

古利根沼はかつての利根川の旧流路から形成された三日月湖で、自然環境は四季折々の変化を楽しむことができます。特に渡し船を利用したアクセスがおすすめで、冒険心をくすぐります。

クマ子隊員
クマ子隊員

三日月湖については別の記事で詳細に説明しているので、気になる方はぜひ読んでみてください。

三日月湖のでき方は?知れば知るほど沼る三日月湖の世界
三日月湖の形成過程や自然環境を詳しく解説。観察ポイントやアクセス情報もご紹介します。

一周約6キロメートルの散策路は2時間程度で回ることができ、北岸の「さくら湖」や南岸の「古利根公園自然観察の森」など見どころが多くあります。

釣りや撮影のスポットも豊富で、自然愛好家にとって理想的な場所です。訪れる際には飲食店が少ないため、事前に食料を準備し、安全対策を忘れずに行うことが重要です。

古利根沼の自然と歴史を感じながら、リラックスしたひと時を過ごしてください。

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