諏訪大社の4社巡り、どの順番で回れば効率が良いのか迷っていませんか?
特に東京や名古屋から日帰りで訪れる場合、参拝の順序や観光ルートを決めるのは一苦労。出発前から底なし沼にハマってしまいます。
この記事では、諏訪大社を車で回る際の最も効率的な参拝ルートをオリジナルマップで分かりやすく提案。また各社を回る際の注意点も詳しく解説することで、あなたを底なし沼から救出します。
また沼探ならではの視点で「諏訪湖は実は沼ではないか?」という仮説も提起します。
この記事を読めば沼にハマらずスムーズに諏訪大社を回り、さらには諏訪観光やグルメも満喫できるプランを立てることが可能です。ぜひ効率的で充実した諏訪の旅をお楽しみください。
諏訪大社の回り方:基本情報
諏訪大社の回り方に順番はあるの?
結論から言います。
お参りの順番に特に決まりはありません。
以下の諏訪大社公式HPにもこのように掲載されています。
諏訪大社は下社(春宮・秋宮)と上社(前宮・本宮)という四社で構成されており、それぞれが離れた場所に位置しています。
そのため、参拝者の多くは自分の都合や交通状況に合わせて回りやすい順番でお参りをしています。
とはいえ、初めて訪れる方にとっては「どの順番で回るのが効率的なのか?」と迷うこともあるでしょう。そこで、この記事では特に東京方面から車で訪れる場合の参拝コースを提案します。
おすすめの回り方
東京方面からのアクセス
諏訪大社の「回り方」を考える際、車でのアクセスが特に便利です。東京方面からのドライブでは、下社(春宮)を最初に訪れることをおすすめします。
東京方面から訪れる場合のおすすめコース
諏訪湖SA→岡谷IC(出)→下社(春宮)→下社(秋宮)→ランチ→上社(前宮)→上社(本宮)→諏訪IC(入)
このコースをおすすめする理由は次の二つです。
諏訪大社巡りを始める前に諏訪湖SAで長距離ドライブの疲れをリフレッシュしながら、朝の澄んだ空気の中で諏訪湖の絶景を堪能してもらいたいため。
上社(本宮)は参道に多くの飲食店やお土産物店が立ち並び、賑やかな雰囲気が漂っており、ここを諏訪大社巡りのハイライトにすることで満足感が得られるため。
名古屋方面からのアクセス
名古屋方面から訪れる場合はこの逆となり、上社(前宮)からスタートするのが良いでしょう。下社(秋宮)の参道も充実しているため、上社(本宮)に劣らずハイライトとして満足感が得られると思います。
名古屋方面から訪れる場合のおすすめコース
諏訪湖SA→諏訪IC(出)→上社(前宮)→上社(本宮)→ランチ→下社(春宮)→下社(秋宮)→岡谷IC(入)
朝の清々しい空気の中で諏訪湖SAから眺める絶景、美味しいランチ、そして参拝を終えた後の参道散策が、旅の満足度を一気に高めるポイントです!
諏訪大社を回る際の注意事項
諏訪大社を車で巡る際はスムーズに参拝できるよう、いくつかのポイントを事前に確認しておきましょう。これら「諏訪大社を回る際の注意事項」を押さえておくことで、より充実した1日を過ごせます。
あらかじめ小銭や現金を用意しよう
諏訪大社を参拝する際は、各宮での賽銭用に小銭を用意しておくと便利です。
四社すべてに無料駐車場があるので駐車場代の心配はありませんが、御朱印や御守りを購入する際には現金が必要です。
また参道の飲食店でも現金しか使えない場合があるため、十分な現金を持参しておくことをおすすめします。
御朱印をいただく際の初穂料は500円です。四社を回ると小銭が必要な場面が多くなるので、特にお賽銭や御朱印のために小銭の用意を心がけましょう。
特にお賽銭用の小銭は通常の4倍は用意しておきましょう。普段現金を使わない人は要注意です。
「お賽銭、PayPayで払えないかなぁ」って嘆いてる参拝者もいましたね笑
ナビの目的地は駐車場にセットしよう
諏訪大社は四社全てに無料駐車場が完備されています。しかし、神社をナビの目的地にセットしてしまうと、神社の前に到着してしまったり、地元の生活道路や参道を通ることになる場合があります。
諏訪の街は諏訪大社の門前町として歴史的な町割りが未だ残っており、自動車の走行に最適化された区画ではありません。
そのため慣れない観光車両が入り込むと非常に危険です。安全でスムーズな参拝のためにも、ナビの目的地には必ず神社の駐車場をセットするようにしましょう。
案内看板なども景観配慮のためか比較的少ない印象があります。そのため、割と簡単に道に迷います。
四社の駐車場についてはこの記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ランチやお土産購入のタイミングを計画しよう
下社春宮や上社前宮は周囲に飲食店やお土産店が少ないため、ここでは参拝をメインに楽しみ、食事やお土産の購入は下社秋宮や上社本宮で行うのがおすすめです。
また下社春宮や上社前宮の駐車場はやや小さいですが、長時間滞在する参拝者は少なく、駐車場の回転も比較的早い印象です。
焦らず待つか、場合によっては参拝の順序を入れ替えるなどの対応をすると良いでしょう。
四社全てに清潔で使いやすいお手洗いが整備されており、安心して利用できる点は嬉しいポイントです。
社務所の営業時間に気をつけよう
各神社の社務所は、夕方16時〜17時頃に閉まることが多いようです。(詳細は諏訪大社公式HPでご確認ください)
御朱印をいただく場合、各神社に到着したらまず最初に社務所で御朱印をお願いするのがおすすめです。お参り中に社務所が閉まってしまったら、後悔しても遅いですからね。
もし「間に合わなかった〜!涙」という方がいたら、この記事に掲載している御朱印をプリントアウトして…
それじゃあ意味ないですし、、そうならないために、気をつけてくださいね。
四社巡りの記念品をしっかり受け取ろう
諏訪大社では、四社(前宮・本宮・春宮・秋宮)すべてで御朱印をいただくと、参拝の記念品がもらえるようです。(2024年9月時点の情報です)
諏訪大社の公式サイトには記念品に関する詳細は掲載されていませんが、現地で御朱印を受けた際に、こうした冊子が配布されました。
この冊子によると、四社を巡って御朱印を集めると記念品がいただけるようです。参拝後に忘れずに確認して、記念品をもらいそびれないようにしましょう。
で、記念品って何をもらえたんですか?
いや、、帰宅後にこの記事を書いている時に知ったから…。もらいそびれた。
うわぁ〜。。最悪。。
諏訪大社の回り方:諏訪大社について
四つの神社
諏訪大社は日本最古の神社の一つで、長野県諏訪地方にある四つの神社(上社本宮、上社前宮、下社春宮、下社秋宮)から構成されています。
特徴的なのは上社前宮以外は本殿を持たず、自然そのものを御神体としている点です。
この形式は古来から続く信仰の姿で、神々が直接宿る場所として祀られています。四社それぞれが独自の魅力を持ち、参拝者はその場の空気や景観を感じながら、ゆっくりと時間を過ごすことができます。
神社の一般的な構造は参拝者が祈りを捧げる「拝殿」と、その背後にある「幣殿」を経て、御神体を安置する「本殿」が配置されています。
諏訪大社では、御神体として「山」や「木」が崇められているため、通常の神社のような「本殿」は「拝殿」の後方に設置されていません。
参拝者は、「拝殿」を通じて自然そのものに祈りを捧げる形が取られている、ということですね。
諏訪大社の祭
諏訪大社といえば、7年に一度開催される「御柱祭(おんばしらさい)」が非常に有名です。この祭りでは、数十トンもある巨木を山から曳き出し、急斜面を一気に滑り降りながら神社へと奉納します。
勇壮な光景は世界中から訪れる観光客を魅了し、諏訪地方の一大イベントとして広く知られています。
御柱祭は諏訪の歴史や文化に深く根付いており、参拝者にとっては諏訪大社の神聖さと力強さを感じる特別な機会です。
この祭りをきっかけに諏訪大社を訪れる人も多く、普段の参拝とは異なる熱気に満ちた雰囲気を味わうことができます。
諏訪大社の回り方:午前の工程
諏訪湖SAで休憩&絶景を堪能
諏訪大社を車で巡る際には、まず中央自動車道の諏訪湖サービスエリア(SA)で休憩することをおすすめします。
諏訪湖SAは諏訪大社に向かう途中に立ち寄るのに最適な場所で、何と言ってもその魅力は諏訪湖を一望できる絶景です。
目の前に広がる諏訪湖の絶景を眺めながらひと息つけば長距離ドライブの疲れも和らぎ、清々しい気分で諏訪の街へ入ることができます。
休憩を終えたら諏訪湖SAを出て岡谷ICへ向かい、いよいよ諏訪大社巡りが始まります。
諏訪大社下社・春宮を参拝
下社・春宮は下諏訪駅から北西に約1km、旧中山道沿いに鎮座しています。
かつての参道である800mの道は武士たちがかつて流鏑馬を競った場所で、道中に架かる御手洗川の下馬橋は室町時代に建立されたという、下社で最も古い建物です。
参拝ポイント
下社・春宮には多くの見どころがありますが、特におすすめの見どころをピックアップしましたので、参拝時の参考にしてみてください。
- 下馬橋
- 大門の道路上にある下馬橋は室町時代に建立されたとされ、下社で最も古い建物です。神輿が遷座祭で渡る伝統も守られています。
- 結びの杉
- 鳥居をくぐり、参道の右脇に立つ「結びの杉」は根元が一つで途中から二股に分かれ、縁結びや良縁の象徴として春宮の御神木とされています。
- 浮島
- 境内脇を流れる砥川に浮かぶ島で、どんなに大水が出ても流されない不思議な島です。この神秘的な場所は、特別なご利益があると信じられています。
駐車場情報
下社・春宮の無料駐車場は、大門通り沿いに1箇所だけあります。神社に向かって進むと大門通りの真ん中に「下馬橋」が現れますが、橋の右側を進んで駐車場へ向かいます。
- 諏訪大社下社春宮 駐車場
- 住所:諏訪郡下諏訪町
場所:二の鳥居前
説明:駐車台数は40台強で比較的少ないが、回転は早い。
周辺情報
下社・春宮の周辺には飲食店が少ししかありません。参拝を終えたら、次の神社に早めに移動することをおすすめします。
特に無料駐車場を利用している場合は、他の参拝者のために早めに駐車スペースを空ける配慮も大切です。
諏訪大社下社・秋宮を参拝
下社・秋宮は、旧中山道と甲州道中(現在の甲州街道)の分岐点という交通の要所に位置しており、境内には御神湯が湧き出る手水があります。
樹齢600〜700年とされる「ネイリの杉」は秋宮の御神木として崇められており、歴史を感じさせる存在です。
幣拝殿の彫刻は江戸中期の名匠、立川和四郎富棟によって手がけられ、安永十年(1781年)に完成しました。幣拝殿と神楽殿は、ともに国の重要文化財に指定されています。
参拝ポイント
下社・秋宮には多くの見どころがありますが、特におすすめの見どころをピックアップしましたので、参拝時の参考にしてみてください。
- 神楽殿
- 神楽殿は1835年に完成した壮大な建物で、長さ13m、重さ500kgの大しめ縄が特徴です。しめ縄は御柱祭ごとに新調され、圧倒的な存在感を放ちます。
- ネイリの杉
- 垂れ下がる枝が眠っているように見えることから名付けられ、夜にはイビキが聞こえとか!?この杉の皮を使ったお守りは夜泣き封じに効果があるそうです。
- 狛犬
- 神楽殿の両脇にある狛犬は昭和35年に奉納されたもので、かつて青銅製の狛犬としては日本一の高さと言われ、高さは1m70cmを誇っています。
- 千尋池
- 秋宮大鳥居前の池であり、かつては現在よりかなり大きかったようです。池の底は遠く遠州浜松の海に続いていると言い伝えられています。
駐車場情報
下社・秋宮には、神社周辺に3箇所の無料駐車場があります。駐車場への道は狭い生活道路や境内を通る箇所もあるため、参拝者が多い時期は運転に十分注意が必要です。
- 諏訪大社下社秋宮 普通車駐車場
- 住所:諏訪郡下諏訪町
場所:二の鳥居前
説明:鳥居手前を右折入場する神社最寄の駐車場。歩行者に注意が必要。
- 諏訪大社下社秋宮 駐車場
- 住所:諏訪郡下諏訪町
場所:下社秋宮南側
説明:神社へのアクセスも良く、諏訪湖の眺めが抜群の広い駐車場。
- 諏訪大社下社秋宮 参拝者駐車場
- 住所:諏訪郡下諏訪町
場所:下社秋宮南東側
説明:混雑時の補助的な位置付けの駐車場。神社までは少し歩く。
宝物殿
下社・秋宮には宝物殿があり、重要文化財である売神祝印など、諏訪大社にまつわる貴重な収蔵品を見学できます。規模は大きくありませんが、歴史好きには見逃せないスポットです。
なお、館内の撮影は禁止されています。
拝観料は大人500円、子供300円ですが、上社本宮の宝物殿との共通拝観券は大人800円、子供500円とお得になっています。
また共通拝観券には有効期限がないとのことなので、宿泊して四社巡りをされる方にも安心です。
周辺情報
下社・秋宮周辺は多くの飲食店やお土産物店が軒を連ねています。ここは四社の中でも最大規模の参道を持っているので、時間があればゆっくり散策を楽しむのがおすすめです。
参拝後にここでランチを楽しむのも良いでしょう。
諏訪大社の回り方:ランチ
ランチをするなら、秋宮周辺か上社へ向かう途中の諏訪湖湖畔がおすすめです。諏訪湖の名物はうなぎと信州そばが定番ですが、時間を優先する旅で提供に時間のかかるうなぎは禁物。
なのでここでは「うなぎ」以外のおすすめランチスポットをご紹介します。
実食レビュー:信州そば結(ゆい)
諏訪で私たちがよく訪れるお気に入りのお店は、諏訪湖畔にあるお蕎麦屋さん「信州そば結(ゆい)」です。諏訪湖の美しい景色を眺めながら、美味しい信州そばを楽しめるのが魅力です。
場所も主要街道から離れておらず、アクセスが良いので食後のスケジュールも立てやすい点が気に入っています。
今回は天セットと肉汁そば(大盛り)をいただきました。信州そば特有の良い香りと透き通る味わい、そして力強いコシが絶妙で、ついつい毎回足を運んでしまいます。
- 信州そば結(ゆい)
- 住所:諏訪市湖岸通り1丁目5-11
種類:蕎麦店
説明:諏訪湖畔で美味しい信州そばを楽しめる沼探お気に入りのお店。
気になっているお店
諏訪に来ると、つい「信州そば結(ゆい)」に足を運んでしまうのですが、実は気になっているお店がいくつかあります。
ここではそんな私たちがランチ候補としてGoogleマップにブックマークしているお店をご紹介します。
- 大石家 諏訪店
- 住所:諏訪郡下諏訪町町南高木
種類:ラーメン店
説明:諏訪湖畔で人気のラーメン店です。朝ラースポットとしても話題。
- やまさや
- 住所:諏訪市中洲261-1
種類:レストラン
説明:様々なメニューを楽しめる和食レストラン。旅感が上がります。
- 登美(公式HP)
- 住所:諏訪市上諏訪立石町10318-1
種類:蕎麦店
説明:見晴らしの良い丘の上にあり、諏訪湖を一望しながら食事できる。
- まとい食堂
- 住所:諏訪市末広9-10
種類:定食屋
説明:上諏訪エリアにある老舗の人気定食屋。テレビで紹介されたことも。
どうしても「うなぎ」が食べたい場合
日帰りでの諏訪大社4社巡りは時間との戦いです。せっかく諏訪を訪れたなら名物の鰻を堪能したいところですが、鰻料理は提供までに時間がかかることが多いので、忙しいスケジュールには不向きです。
ただし注文後すぐにうな重を提供してくれるお店なら、4社巡りの途中でも鰻ランチを楽しむことができます。今回は、そんなスピーディーに鰻を楽しめる全国チェーンのお店をご紹介します。
- 鰻の成瀬 諏訪店(公式HP)
- 住所:諏訪市中洲3575-1
種類:うなぎ料理店
説明:注文からわずか数分程度で美味しいうな重が頂ける全国チェーン。
諏訪のご当地うなぎではありませんが、2,000円台でサッと美味しいうな重を食べられるので、鰻の気分になっちゃった方には良いかもしれません。
鰻の成瀬については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
諏訪大社の回り方:午後の工程
諏訪大社上社・前宮を参拝
上社・前宮は、上社・本宮から東に約2km、中央線茅野駅から約4kmの場所に位置し、旧鎌倉街道沿いの県道16号線に面しています。
諏訪大社四社の中で唯一本殿を持つ神社であり、本殿は国道沿いから斜面を登った高台に建っています。そのため、他の神社とは異なる独特の雰囲気があります。
この高台は水や日照が豊富で、一説には諏訪信仰が始まった地とも伝えられています。現在の本殿は昭和6年の神宮式年造営時の古材を用い、昭和7年に再建されたものです。
参拝ポイント
上社・前宮には多くの見どころがありますが、特におすすめの見どころをピックアップしましたので、参拝時の参考にしてみてください。
- 前宮本殿
- 国道から200mほど登った高台にある伊勢神宮で唯一の本殿は、伊勢神宮の古材を使って建てられました。高台ならではの素晴らしい眺望が特徴です。
- 十間廊
- ここではかつて御頭祭という神事が行われ、鹿の頭七十五頭が供えられましたが、毎年耳の裂けた鹿があり、これが諏訪七不思議の一つとされました。
- 水眼の清流
- 「すいが」と呼ばれる湧き水は、前宮の神域を流れる御神水として古くから大切にされ、諏訪信仰の象徴として長い歴史の中で崇敬されています。
駐車場情報
上社・前宮の無料駐車場は、国道沿いの鳥居前と本殿前に1箇所ずつあります。
本殿までは急な斜面を登るため、足腰が弱い方や年配の方は本殿前の駐車場を利用する方が良いですが、細い道を多くの参拝者と共有するため、運転には十分に注意が必要です。
- 諏訪大社上社前宮参拝者駐車場
- 住所:茅野市宮川
場所:鳥居正面
説明:駐車台数は30台程度で比較的少ないが、回転は早め。
- 障害者用駐車場
- 住所:茅野市宮川安国寺2042
場所:前宮水眼広場前
説明:水眼広場職員に依頼して利用する必要あり。障害者専用。
- 諏訪大社 上社 前宮 正面駐車場
- 住所:茅野市宮川
場所:本殿前
説明:駐車台数は10台程度。参拝客に注意して通行する必要あり。
周辺情報
上社・前宮の周辺には飲食店が少ししかありません。(カフェが数店あるのみです)
参拝を終えたら、次の神社に早めに移動することをおすすめします。
特に無料駐車場を利用している場合は、他の参拝者のために早めに駐車スペースを空ける配慮も大切です。
諏訪大社上社・本宮を参拝
上社・本宮は中央線上諏訪駅から約6kmの守屋山山麓に位置し、約500種の植物が自生する原生林に囲まれています。
上社・前宮と合わせて上社と呼ばれ、神体山を拝する独自の祭祀形態を持ち、諏訪造りの代表例とされています。
境内には茅葺きの東宝殿・西宝殿があり、干天の日でも軒から3粒は水滴が落ちるという現象が七不思議の一つとされています。また最古の四脚門(勅使門)は、徳川家康によって1608年に建立されました。
参拝ポイント
上社・本宮には多くの見どころがありますが、特におすすめの見どころをピックアップしましたので、参拝時の参考にしてみてください。
- 幣拝殿・左右片拝殿・脇片拝殿
- 神様への捧げ物を供える幣殿と、参拝者が祈りを捧げる拝殿のみで構成された、本殿を持たない諏訪造りという独自の建築様式が特徴です。
- 入口御門 布橋
- 御門は1829年に建立され、長廊は約70mあります。以前は上社の大祝のみが通る場所であり、この際に布を敷いたことから布橋と名付けられました。
- 宝殿
- 茅葺の東宝殿・西宝殿は御柱祭において交互に建替えられ、干天の日でも屋根から落ちる水滴「天滴」は諏訪七不思議の一つとされています。
- 四脚門(勅使門)
- 2つの宝殿の間にある建物は、1582年に焼失し、1608年に徳川家康が再建を命じました。国家安泰を祈願して造営され、勅使門とも呼ばれます。
- 神体山
- 神体山とは、神が宿るとされる山のことです。諏訪大社では守屋山がその神体山とされ、古くから神聖な山として信仰されています。
駐車場情報
上社・本宮には、県道沿いに広い無料駐車場があり、参拝や参道の散策に便利です。
二之鳥居前の東側駐車場は、布橋を通る荘厳なルートでおすすめですが、駐車台数が少ないうえに参道で買い物をした後は少し歩く距離があるため注意が必要です。
- 諏訪大社駐車場
- 住所:諏訪市中洲
場所:参道前
説明:県道16号線を挟んで両側に広がる、利用しやすい大駐車場。
- 諏訪大社 参拝者駐車場
- 住所:諏訪市中洲148-1
場所:本宮前
説明:本宮には近いが駐車台数が少なく、アクセスがやや難。運転注意。
- 上社本宮 参拝者用駐車場(東側)
- 住所:諏訪市中洲830-2
場所:二之鳥居前
説明:駐車台数少なめだが、布橋を通って境内に入る場合はおすすめ。
宝物殿
上社・本宮にも宝物殿があり、奈良時代の和鏡である麟鳳瑞花八稜鏡や、徳川家康が諏訪大社に社領を寄進した際の朱印状(徳川家社領寄進状)など、貴重な収蔵品が展示されています。
館内は撮影禁止となっていますが、下社・秋宮で共通拝観券を購入していれば、そのまま入館可能です。上社・本宮で拝観券を購入する場合は、授与所で購入できます。
周辺情報
上社・本宮前の参道には、多くの飲食店やお土産物店が並んでいます。決して規模は大きくありませんが、必要なものはそろっており十分です。
かつて諏訪湖の水位が高かった頃は現在の県道辺りが湖畔であったと言われており、そのため門前町がこの狭いエリアに集中しています。
四社巡りも無事に終えましたので、この参道では諏訪湖グルメやお土産を存分に楽しみましょう。
おすすめのお土産
おすすめのお土産は「信州諏訪の地酒セット」。1,400円ほどで手軽に購入できます。これまで境内にある御神酒の酒樽を見て「呑んでみたい!」と思った方には特におすすめです。
諏訪造りについて
この記事の中で、「本殿を持たない諏訪造りという独自の建築様式」といった表現が何度か出てきました。実際、上社前宮以外の三社は本殿を持っていません。
では本殿とは何なのか?まずは神社のごく一般的な構造について説明しておきます。
拝殿(はいでん):参拝者が礼拝するための場所。
幣殿(へいでん):神前に供物を奉納するための場所。拝殿と本殿を繋ぐ役割。
本殿(ほんでん):御神体が祀られている場所。
次に諏訪造りを説明します。
諏訪大社は自然物を信仰の対象としているため、上社前宮を除く三社には本殿がありません。
つまり諏訪造りとは、ざっくり言うと本殿が無く左右に片拝殿が並ぶ以下のような建築様式ということです。
お気に入りの御朱印帳を用意しよう!
この記事を読んで頂いているということは、諏訪大社の四社巡りを計画中なのかもしれません。
巡礼を楽しむ多くの方が御朱印をいただくと思いますが、せっかくならお気に入りの御朱印帳を用意してみてはいかがでしょうか。
私たちは諏訪大社で購入しましたが、正直ちょっと雰囲気ありすぎる感じです。ちなみにお値段は1,000円でした。
持参して行った御朱印帳のページが足りなくなってしまい、急遽現地で購入したんですよね。
諏訪大社でも御朱印帳は購入できますが、デザインの種類は多くありません。長く使うものですので、やはりデザインにはこだわりたいもの。
最近ではネットショップでさまざまなデザインの御朱印帳が手に入りますので、旅に出る前に一冊選んでおくのもおすすめです。
諏訪大社の回り方:参拝が終わったら
諏訪大社を四社巡り、ランチや参道散策も楽しんだら、そろそろ良い時間かもしれません。でもせっかく諏訪まで来たのですから、もう少し楽しみたいですよね。
そこで、参拝後に訪れるのにおすすめの諏訪観光スポットと、安易に訪れるべきではない場所をいくつかご紹介します。
《おすすめ》諏訪市湖畔公園で沼ビュー
諏訪に来たからには、やはり諏訪湖を楽しみましょう!朝に諏訪湖SAからその絶景を眺めただけで、まだ湖には訪れていませんよね。せっかくなので、ぜひ立ち寄ってみましょう!
おすすめは諏訪市湖畔公園。ここは昭和28年に諏訪湖の埋め立てで造成された公園で、石彫公園や間欠泉センター、足湯などがある全長2.5kmを超える細長い公園で、湖岸沿いの散策にぴったりです。
ちなみに諏訪湖は周囲が約16km、最大水深7.2m、平均水深4.7mの断層湖です。湖畔には沈水植物が繁茂し、多くの生き物の住処にもなっています。
ということは、諏訪湖の半分以上は「沼」と言っても問題ないということです!
諏訪の人たちに怒られますよ…
かつてはもっと広く深かったと言われていますが、現在の諏訪湖も魅力的な場所です。ぜひ、暖かみのある湖畔の風景を楽しんでください。
まあ、我々は沼マニアなので、こういった観点で諏訪沼を見るのも楽しいよ!というご紹介でした。
だから湖ですって。一応「湖」と「沼」の違いについてはこちらの記事でご紹介しています。
- 諏訪市湖畔公園(公式HP)
- 住所:諏訪市湖岸通り2丁目2
種類:公園
説明:さまざまなアクティビティが楽しめる諏訪湖畔の公園。
《おすすめ》その他の観光スポット
水辺に興味はないけれど、もう少し諏訪観光を楽しみたい方にはこちらがおすすめです。ただし、どのスポットも閉館時間が早いので、時間との勝負になります。急いで向かいましょう!
- 高島城(公式HP)
- 住所:諏訪市高島1丁目20-1
種類:城跡
説明:数百年の歴史を持ち「続日本100名城」にも認定されたお城。
- SUWAガラスの里(公式HP)
- 住所:諏訪市豊田2400-7
種類:ガラス製品販売店
説明:ガラス製品の美術館、ショップ、体験やカフェなどもある。
- 峠の釜めし本舗 おぎのや諏訪店(HP)
- 住所:諏訪市沖田町4丁目39
種類:土産物店
説明:「駅弁 峠の釜めし」やファストフード、お買い物が楽しめる。
- 諏訪湖間欠泉センター(公式HP)
- 住所:諏訪市湖岸通り2丁目-208-90
種類:観光名所
説明:自然に湧き上がる温泉から漂う湯けむりを楽しめる。
《避けるべき》その他の観光?スポット
避けるべき場所は数多くありますが、Googleマップで見ると、諏訪湖周辺には観光客がつい興味を持ってしまいそうな場所が存在します。
実際、私たちも数年前に通常の装備で向かいましたが、そこは完全に林道の奥地でした。通常の装備や一般の自動車で行くのは非常に危険ですので、注意喚起としてご紹介します。
日本中心の標
- 日本中心の標
- 住所:長野県上伊那郡辰野町
種類:観光名所
説明:日本列島の中心と言われ、展望台が設置されている。
ちょっと興味をそそる感じのスポットなんですが、ここへ向かう道は未舗装道路です。しかも一般の車は無傷で通行できるレベルではありません。
下手をすると遭難するので、慣れない人は絶対に行かないようにしてください。
諏訪大社の回り方:帰り道
観光地は夜が早く皆が同じ時間に帰路につくため、都会へ向かう高速道路は渋滞しがちです。もし時間に余裕があるなら、少しゆっくりしてオフピークに帰ることを検討してみてください。
ここでは、ゆっくり過ごせるおすすめスポットをご紹介します。
諏訪でゆっくりするスポット
- 片倉館
- 住所:諏訪市湖岸通り4丁目1-9
種類:史跡・天然温泉
説明:1920年代のゴシックリバイバル様式の建物に大理石に温泉浴場。
- 美肌の湯 ロマネット(公式HP)
- 住所:岡谷市長地権現町4丁目1-24
種類:スーパー銭湯
説明:ローマ風呂をイメージした遠景大浴場で天然温泉が楽しめる。
- 甲州ほうとう小作 諏訪インター前店
- 住所:諏訪市沖田町3丁目53-1
種類:ほうとう店
説明:甲州ほうとうの名店。諏訪は信州ですが、良しとしましょう。
- ドミンゴ諏訪店
- 住所:諏訪市四賀750-4
種類:メキシコ料理店
説明:スペイン・メキシコからイタリアンまで、多国籍料理が楽しめる。
- ハルピンラーメン本店
- 住所:諏訪市四賀750-4
種類:ラーメン店
説明:諏訪といえばハルピンラーメン。諏訪のソウルフードを味わおう。
- テンホウ 諏訪インター店(公式HP)
- 住所:茅野市ちの2766-3
種類:ラーメン店
説明:こちらも諏訪のソウルフード。ランチでの利用もおすすめ。
- スターバックスコーヒー 諏訪城南店
- 住所:諏訪市城南2丁目2312-1
種類:コーヒーショップ
説明:言わずと知れたスタバ。ゆっくりする上でこれ以上の場所はない。
- ラ・ムー 諏訪店(公式HP)
- 住所:諏訪市四賀赤沼1722
種類:スーパーマーケット
説明:SNSで話題の激安スーパー。関東未出店なので、もはや観光スポット!
甲府方面でゆっくりするスポット
- ほったらかし温泉
- 住所:山梨市矢坪1669-18
種類:温泉
説明:富士山や夜景を眺めながら露天風呂を楽しめる。
- 山梨県笛吹川フルーツ公園(公式HP)
- 住所:諏訪市湖岸通り4丁目1-9
種類:公園
説明:新日本三大夜景に選ばれるほどの夜景は見事の一言!
まとめ
諏訪大社を回る旅はいかがでしたか?
四社を回る旅を終え、きっと神秘的な自然や歴史に触れて心が満たされたのではないでしょうか。
四社にはそれぞれの魅力があり、実際に訪れることで一層深くその文化に触れられたと思います。参拝後は、諏訪湖の美しい景色や地元グルメを楽しみながら、リラックスした時間を過ごしてください。
次回また諏訪を訪れる機会があれば、季節ごとに変わる景観や、地元の新たな名所も発見できるはずです。この記事が、皆さんの諏訪旅をより充実したものにするお手伝いとなれば幸いです。
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